「大日本帝国」崩壊 東アジアの1945年 (中公新書) [Kindle]

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  • 日本の敗戦後、外地で何が起こっていたか。朝鮮と台湾すら状況が違い過ぎて比べるのも無謀な話をなのだと分かった。「ほとんどの日本人は日本人による日本人だけの帝国という意識を捨てきれなかったのである」の言葉が重い

  • 帝国であった日本が崩壊した際の統治していた国々のその後を丁寧におった本。
    でも、響いたの1章の敗戦決定にいたる経緯の描写である。
    今でもよくあるスポーツ界における突然のレギュレーションの変更。結局西洋とつきあう以上このちゃぶ台返しに付き合わざるを得ないであろう。
    植民地支配、二酸化炭素の排出、核の保有これらを突然禁じる自己都合によるルール設定。結局は、新たなルールを策定し認めさせる「腕力」が必要なのである。
    都合よくルールが捻じ曲げらる中、「正当性」に固執することの意味のなさは、相も変わらず日本の弱点でありつづけるのであろう。

    相手が突然のルール変更というジョーカーを使うことはもうわかっているならその対策を講じるべきであろう。

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著者プロフィール

1966年愛知県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業後、証券会社勤務を経て、早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。専門は日本近現代史、歴史記録(アーカイブズ)学。人間文化研究機構国文学研究資料館准教授。主な著書に『「大日本帝国」崩壊―東アジアの1945年 』(中公新書) 、『満蒙開拓団――虚妄の「日満一体」』 (岩波現代全書) 、『国民国家と戦争 挫折の日本近代史 』(角川選書)、『近代日本と満鉄』『枢密院の研究』(ともに共著、吉川弘文館)など。

「2019年 『満鉄全史 「国策会社」の全貌』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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