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感想・レビュー・書評
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進化の仕組みを子供にも分かりやすく説明した講義をまとめた本。ここまでうまく説明できるのかと感心したため、思わずパロ記事を書いてしまったほど。
https://honeshabri.hatenablog.com/entry/selfish_horn
進化論を否定する人達がよく例に出す「眼」や「擬態」に関してもちゃんと進化で説明をしている。ここまでされて進化論を否定する人は、創造論ありきで考える人なのだろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前半と後半で印象が変わる。
前半はドーキンス博士の著書を読む必要が無いが、後半は読んでおかないとついていけない。対談形式だからか? -
面白い。動植物の生態の話を読んでいるだけでも十分面白いが、その裏にある遺伝子の目で見た見たストーリー、視点で考えるのは自分でも納得がいく。デザイン、デザイノイドのところは秀逸。
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宗教と科学との関係、
デザインと進化との関係。 -
利己的な遺伝子がなかなか難しくて先に読んだ。ちびっ子向けのテレビ番組が元なので絶望私文オヂサンも安心である。
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ドーキンスが子ども向けに行った講演(全5回)をまとめたもので、たいへんわかりやすく、かつ興味深く進化論の要点がまとめられている。反進化論の立場からの攻撃をきちんと迎撃しているところもあって、親切。この本そのものがドーキンスのこれまでの著作のまとめとも言えるが、巻末に訳者によるインタビューがそれをさらに本人の口からコンパクトにまとめたものになっていて凝縮感がある。
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- 事例などを豊富に交えた一般向け講演がベースになっており、非常に読みやすく、ドーキンスの理論を理解させてくれる本。
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- もしただひたすら生存するために働き、そしてまた生存するために働く、ということのみを目的に生きていくのだとすると、赤ちゃんをこの世に送り出すことに意味はないのではないか。もしただ存在するということのみが生命の目的であれば、われわれは一体なぜここにいるのか。それ以上に、何かがあってしかるべきではないのか。
- 祖先が学習したものではなく、祖先がたまたま幸運にも出会ったもので、ランダムに起こった幸運な突然変異の中から選択されたのです。それぞれの世代が受ける幸運はささやかなものだけれど、果てしなく何世代も通して積み重ねられることで、感心するほどすばらしい結果を生んでいます。
- 進化の重要なポイントは、「不可能な山」を何の奇跡も必要とせずに登るというところです。
- 自分たちが作ったものや、エンジニアが作ったもの、望遠鏡や顕微鏡や普段使う大工道具など、すべては、必ず目的を持って作られていると私たちは認識しているし、子供たちもそう思いながら育ってきている。しかし目的というのは脳が生み出したものであり、脳は進化によってできたものです。 -
おそらく今後100年、300年後も読まれ続けていくであろう『利己的な遺伝子』を著したリチャード・ドーキンスによる著者『進化とは何か』
リチャード・ドーキンス入門書としても読める本で、聴衆に向けた講義録を書籍にしたもの。
『利己的な遺伝子』とチャールズ・ダーウィンの『種の起源』と合わせて読めばより理解が深まるだろう。
面白いのは、神秘体験を論破しており、
いわゆる超能力やテレパシーなどが起こるロジックをロジカルに説明している。
科学という姿勢を大事にし、
やはりガリレオ・ガリレイなど事実を公表して終身刑になるなどの、真実を捻じ曲げる諸々の事柄に対しては断固として屈しない様が感じられる。
ゲーテも同じように神学が科学の発展を阻害したと批判しているが、観察による事実を通じて真実を見極めようとする態度には好意を感じる。
その信念に根拠はあるのか?
それともたまたま生まれ育ってきた環境からのことなのか?
ドーキンスもまた、
数ある古典本の人物達と同様に、常識という名の固定観念に揺さぶりをかけてくる。
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「利己的な遺伝子」のドーキンスの講演を一冊にまとめましたという本。対談もあり、まずまずの読み応え。にもかかわらず、私の脳に残ったものは、「良い人は、良いことをする。悪い人は悪いことをする。良い人が悪いことをするには宗教が必要だ」という無神論者ドーキンスのシニカルな視点であった。