お金をちゃんと考えることから逃げまわっていたぼくらへ (PHP文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 邱永漢さんの話は安定して面白いが、糸井さんがうまく引き出していることもすばらしい。

  • タイトルが、ずばり自分向けで読みました。興味がなかったお金のことも、歳を取るにつれて向き合わないといけない対象になり、それで購読、読了。

    読んでよかったです。

    つきものがとれたというか、開眼して、お金に興味がわき、ついに株デビューしました。

    ちょっとしかまだ儲かっていませんが、時代、経済の動きへの関心が倍増。世界に対して能動的な関係を持てるようにしてくれたこと、感謝しています。株、おもしろい。深い。

    邱永漢は、大成功したお金持ちだけど、同時に作家。だから選ばれる言葉に情緒や、人生観が感じられ、とても心に響きました。もっと他の本も読んでみたいです。

  • タイトルから想像した「お金のことをちゃんと考える」とはちょっと違う本だった。

    すでにお金のある人が、人生やお金について鷹揚に語る感じ。「金持ち喧嘩せず」みたいな。この人、もしもお金がなくてしんどい暮らしをしていてもこんな風に考えられたんだろうか?とか余計なこと考えちゃった。

  • 思ってた感じの本ではなかったかな。

    「成功者が語る本」という印象。
    これから成功者を目指す人が読むなら良いんだと思う。

    僕は今ひとつ共感できなかった。

  • お金との付き合い方って大事だと思うけど、どうしたらいいかわからないな、と思っているところに、人に勧められて読みました。

    結果、正しいお金との付き合い方なんてわからないんだけど、あれやこれやの対談の中で、そーゆー視点があるんだなぁと思うことがたくさん。

    例えば、お金をいれる容器が大きいひとと小さな人がいて、まずは容器を大きくしようというけれど、その方法があるわけではないんだよね、全ては考え方、捉え方次第。

    自分の息子には、留学中のお金は一年分あげて、やりくりは自分でさせる。でも、娘にはお金に苦労させない方がいいから、じゃんじゃんあげる。そうするとお金に執着しない女性になるんだって。これはケースバイケースだと思ったけども。苦笑

    読んでいて、なんかいい感じで力が抜けます。2人がお金に困ってない人だからかな?と思ったけど、その答えは最後に分かった。こよ2人は、センスとかムードとか、心の動きをみていて、そんな曖昧なものでお金のことを話しているからだ。この物の見方が自分は好き。

    それと、お金とは関係ないけれど、糸井さんがほぼ日の読者を外に連れ出すメディアにしたいって言ってたのには、すごい共感で。ネットの世界でなんでも知ることが出来るけど。それで終わりじゃなくて、得た情報から、行動すること、自分が変わることが大切だと思う。

  • タイトルが面白そうだったので読んでみた。

    糸井重里とキュウ エイカンさんという作家で実業家の人との対談本。

    あまり参考になる部分はなかったが、長く人生を生きてきた人(キュウさんは当時70代後半)の言葉には重みがある。自伝が面白いのと同じような感覚。

    これを読んで何かが変わる訳ではないけれど、ある中年の男とおじさんが自由にお金について語った記録として普通に楽しめる内容だと思う。

  • ほぼ日刊イトイ新聞に掲載されている邱永漢の小説「西遊記」。その中で孫悟空が三蔵法師に「あなたは慈悲という目ヤニで目が曇っている」と言われるシーンがある。自分が倫理的にいい人間でありたいという思いを表すために、人は事実を見ないようにしてしまっている。「人間はね、自分が見たいものしか見ないんです」「人間の目も耳も口も実はそんなに万能じゃないんです」

    再読:2020.11.27
    たとえばどんな旅に出る時にも金が必要になる。少なくても多くても旅はできるが、金がない旅は厳しい旅となる。金なんて、と簡単に言う人は金なしで旅をするようなものだ。もうひとつ、旅に必要なものが、動機だ。あてもなく彷徨いたいのも、逃げなくてはならないのも、誰かと共にいたいのも動機だ。動機というものがなければ旅はしていないだろう。金と動機は水と空気のように必要なものだ。金だけでなく動機についても考えなければならない。

    再読:2022.3.13
    お金が汚いというのは日本人独特の考え方。日本人は「自分が生きているのは、お金のためではない」という考えを美徳と考える。これは宮仕え精神から来ている。江戸時代のサムライや職人の「お金のためにやってるんじゃない」というプライド。江戸っ子の「宵越しの金は持たない」や職人の「包丁一本、サラシに巻いて」は享楽的で経済から外れた考え方。お金を考えられない日本の伝統。

  • 図書館から借りました。

    なんだかとても暗い気分になることが多い中で、だいぶ前向きな思いにさせていただけました。

    邱永漢さんは実業の世界で実際にご活躍をされてこられた方のお話のうえに、わかりやすくお話をされてくれています。

    わたしにとってはたくさん教訓になるお話がありました。

    とにかくやってみることですよ、最初からできる人はいないのですから、という邱さんのお話には勇気づけられます。

    わたしもつくづくと、本のおしまいにで糸井さんが書かれていらっしゃるように、人生で生きていくうえでは、路銀=つまりお金と、動機のふたつが必要だということを痛感させられます。

  • うちの組織も強くしたいなら「友を選ばば 、強気八人 、弱気二人」という言葉を意識しないと、かな。

  •  糸井重里の感覚というのはとても好きで、あこがれている。だから、彼が対談相手を選んで一冊の本を出したとなれば、やっぱり興味がある。

     対談相手の人は、僕はまったく知らない人だったけど、読んでみると、なんだかとてもすごい人だったようだ。客観的な生い立ちとか業績を上げていってもそう思うし、対談の中での言葉や、それに対する糸井重里の反応を読んでいるとますますそう思う。

     タイトルどおりお金の話からスタートしていくし、おおむねその話からそれることはないのだけれど、全体としてみれば、人生観のような話だと思う。金儲けの達人というわけではなく(この方面の達人ではあるのだけど)、人生の達人から話を聞くというような。

     糸井重里の対談のスタイルが、単に相手の話を聞くというわけではなく、自分自身も負けないくらい話しているあたりがおもしろくて、なるほどインタビューではなく対談なんだ、と思う。相手の話を褒め称えたかと思えば、挑発し、聴くと思えば、持論をとうとうと語る。その感じが心地よい。

     はっとする言葉がたくさんあったが、まあ、その引用はやめておこう。

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著者プロフィール

1948年群馬県生まれ。株式会社ほぼ日代表取締役社長。71年にコピーライターとしてデビュー。「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。また、作詞、文筆、ゲーム制作など幅広い分野で活躍。98年にウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。近著に『かならず先に好きになるどうぶつ。』『みっつめのボールのようなことば。』『他人だったのに。』(ほぼ日)などがある。聞き手・川島蓉子さんによる『すいません、ほぼ日の経営。』(日経BP)では「ほぼ日」の経営について明かしている。

「2020年 『いつか来る死』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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