バーニング・ワイヤー 下 (文春文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 発表順に読んでいるリンカーン・ライムシリーズ。
    電気をめぐる犯罪のお話。今回は前半にかなり長さを感じたけど、読み終わってみれば、やっぱり面白かったーってなるところは、ディーヴァーのすごいところ。
    今回もキャサリン・ダンスがちらっと出てくるけど、メキシコの警視(中佐)のつなぎみたいな役どころで、期待したほどでなく、やや残念だった。ライム側の2名の失敗譚を含め、ちょっとストーリーに割り込ませすぎの無理矢理感があった気がした。
    下巻は、一気にストーリーが展開していくので、何を書いてもネタバレになり、あれがこうだとか書けない。過去作品とも絡んでいるので、順に読んでいてよかった。
    今回、健康面ではライムの気持ちの重要な転換点ともなりうる作品。次回がまた楽しみ。

  • 上巻でのトムが自殺幇助団体を知らずに招き入れてしまい追い払うシーン。穏やかで直向きな介護士としてのプライドを感じ、事件とは別に驚きました。実際居たら尊敬する。

    今回は事件解決後にリンカーンが、色々決心して終わる。リンカーン自身の今後も気になります。

  • リンカーン・ライムシリーズの9作目。大好きなシリーズですが、読むのは1年に1作と決めています。シリーズを完読してしまうのが、もったいないのと、読み始めると他のことが手につかなくなるから。

    今回は電気を殺人道具として自由に操る犯人とライムの死闘を描きます。読みどころは、殺人予告のタイムリミットの中でライムや美貌の刑事アメリア・サックスたちが如何に証拠を集め犯人に迫って行くか?アナログのFBI捜査官フレッド・デルレイの泥臭い活躍にあります。
    ダレるところが殆どない超一級エンターテイメントですが、他の8作と比べると若干ドキドキ度は少なかったように思えます。それでも、先の読めないストーリー展開は魅力です。
    読んでない人は幸せと思える好シリーズ。1作1作が独立するシリーズですが、1作目の「ボーン・コレクター」から始めるのがマストです。今回は、ちょっと厳しめの★★★☆。

  • 再読
    電気だから見えない恐怖感が怖かった
    プラスキーの件が気の毒な感じで、受け入れにくかった。これはいるのかな。
    あちこちつながっていて流石と思った。

  • この作品、いつものジェットコースターのように続くドキドキ感が少なく簡単にウォッチメーカーも捕まってしまうし残念な作品でした。

  • 相変わらず読むのに時間がかかるも面白かった。宿敵ウォッチメーカーが黒幕も、割かしあっさりととっ捕まえた、ちょっと意外だった。まあ、どうせまた逃げ出したりするんだろうなこいつ、と思わせる感じではあったが。

    あと、ルーキー小僧プラスキーが今回余計なことばっかりしてたけど、あれ何か意味あったのかな。重要な情報屋をビビッて轢いたりしてたけど。。。

  • ライムシリーズはずっと読んでいるんだけど、いつも文庫になってからだった。そしてここ1、2年は、なんだか新刊出てもそんなに評判にもなってないような感じがして、まあシリーズ進むとだれてくるものなのかもね、とか思っていたらば、今年の「スキン・コレクター」がすごく高評価で。巷の評価ばかり気にしてもしかたないとは思うけど、でも、そうなるとやっぱり読み続けなくては!となり、ちょうどよく文庫の電子版も出たのでさっそく読むことに。(前置き長い。。。)

    で、やっぱりすごくおもしろい、わたし好きだ!と思った。わたしはそれほど「どんでん返し」が好きでディーヴァーを読んでいるわけじゃない。ディーバーのよさは、殺され方とかで陰惨なものがあっても、全体が明るい、読後感がさわやか、ってことかなあ、と。捜査中も、人々は軽口をとばし、それぞれの私生活もあり、陰鬱な感じにはならない。いつもユーモアがある。希望がある。

    あと、テーマがいつもさまざまで自分からは知ろうとしないことを自然と勉強できるというか。今回は「電気」。昔から物理化学が大の苦手のわたしでも興味深く電気のことが少しわかった気がする。電気、ってこわい……。
    それと同時に、今回ならアメリカの電力企業とか、環境を守ろうとする人たちとか、そういうアメリカの今の社会状況がわかるところもとてもいいな、と。

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著者プロフィール

1950年、シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査の天才リンカーン・ライムのシリーズ(『ボーン・コレクター』他)や“人間嘘発見器”キャサリン・ダンスのシリーズ(『スリーピング・ドール』他)は全世界でベストセラーになっている。ノンシリーズ長編小説、短編小説など人気作品も多数刊行
『ブラック・スクリーム 下 文春文庫』より

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