プルーデンス女史、印度茶会事件を解決する 続・英国パラソル奇譚 (ハヤカワ文庫FT) [Kindle]

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  • 前シリーズ、アレクシアとマコン卿の娘、大人になったプルーデンスが主人公。アイビィの双子の子ども、マダム・ルフォーの息子が主役で、わくわくしながらも物足りない仕上がり。
    というのも子どもたちは自分たちの親が、どんな冒険をして、どんなロマンスを築いてきたか知らず、そのへんは語られないため、読者はニタニタするしかない。

    今作は今後語られるロマンスの布石やキャラクターの紹介といった感じで、少し物足りないような気もする。しかし能力上仕方ないとはいえ、全裸でロンドンを駆け回る娘って、母よりやらかしがすごい。
    狼男の他にも、猿人や猫女もでてくるし、教授とビフィは離れ離れに暮らしてるし、マコン卿は引退するっぽいし、今後が非常に気になる第一巻に仕上がっていると思う。

  • 面白くないわけではないのだが、とにかくテンポが悪い。アレクシアの頃はさっさと話が進む中でジョークが飛び交い非常に読みやすかったのだが、これはジョークが話全体のテンポを悪くしており無駄とも取れる。
    新しい種族も人狼やヴァンパイアほど幅が効かせそうもなく今後が不安である。

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