幸せになる勇気 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 「愛される努力」ではなく「愛する努力」をすることで、人生に主体性を持たせることができるというのは新しい気づきだった

    愛されようとしすぎた結果、「復讐」をしたり「無能の証明」をしようとしたことは自分の経験の中でよくあったので、しっかりと向き合って生き方を少しずつ変えていきたいと思うきっかけとなった

  • 「自立とは「自己中心性からの脱却」なのです。」

    嫌われる勇気の続編にあたる本。今回は、幸せになる勇気を説く。相変わらず面白い。刺激的な話が多く、批判役の青年の発言も的確だ。それに対する返答も素晴らしく、アドラー心理学の凄さがわかる。

    本書からは多くの学びを得た。
    愛されるから愛するのではなく、愛するから愛される。これはとても深い言葉だ。愛されなければ離れていくとは、まさに自己中心的な思想だ。

    褒められるのを原動力にすれば、永遠に他者に依存し続けなければならない。常に自分には能力がないと言うようなものだ。

    過去は存在しない。

  • 悩める青年の社会的課題を、哲人がアドラー心理学によって解決していく、シリーズ第2弾解決編。
    教育、仕事、結婚、愛など青年期にある大人が悩みがちな、共通して人間関係の問題を課題とするテーマを対話の話題としていた。
    特に、教育に関しては多く語られており、教育職のみならず、指導の機会がある人全てに、一読を薦めたい。
    結婚についての論は、あまり目にしない論法であるが、実に強く現実に即しているいい考え方だと思う。
    3時間程度で読み終わるので、上記テーマのいずれかに思うところがある方には、強くおすすめする。

  • 「幸福とは貢献度である。」
    「愛とは、二人で成し遂げる課題である。」
    これが本書の中でも重要な言葉だなと。

    まず、尊敬とは、その人が「その人らしく」成長していけるように気遣う行為。
    決して他人の課題に介入にして、自分の理想を押し付ける行為ではないのだ。
    これは、本書の中で語られている、教育の目的は「子供の成長」という話とも通ずる。

    そして、全ての悩みは人間関係から生じるということは『嫌われる勇気』で語られた通りだ。
    しかし一方で、全ての喜びも人間関係から生じるというのもまた真実である。
    なぜなら先述したように幸福とは「貢献すること」だからである。誰にも貢献できない世界は悩みもなければ喜びもないのだ。

  • 前著「嫌われる勇気」も読みやすく、心が晴れやかになる本であるが、
    「幸せになる勇気」は「嫌われる勇気」よりも、今後の人生に影響を与える本であった。
    自分が生きる上で、新たな指針となりうる本であると感じた。
    「嫌われる勇気」は、「課題の分離」「今を生きよ」といった、
    自分自身の自立の仕方を書いていたが、本著では、「自立とは自己中心性からの脱却」「他者を愛することでのみ、自己中心性から解放される」「わたしではなくわたしたちで考える」といった、一段上の視点で書かれている。

    私は結婚しているが、子はいない。
    年齢的にも子を持つかどうかはギリギリのところであるし、
    不妊治療もしていないので、ほぼほぼ持たない人生を歩もうとしている。
    仕事は安定しており、多少の蓄えもあるので、2人なら、このまま生きてはいけるだろう。

    ただ、妻から「愛情を感じない。改善案がないなら、関係の解消を検討して欲しい。」と訴えられている。
    私は、愛情表現も下手でプライドによる抵抗があり、付き合ったころの情動も薄れているから、どうすれば良いのか悩んだ。

    という状況から、「幸せになる勇気」と手に取ったわけであるが、
    今後妻とどう接していくかの指針となった。

    私は、
    「私がどう思うか、なにが好きか、何が嫌いか、何にムカつくか、それに対してイエスかノーか」、

    ということを整理するのではなく、

    「わたしたちはどのような関係性であるべきか」
    (とはいえ、相手がどのような判断や思考をするかはわからない(課題の分離))

    を、妻と話し合うべきだったのだ。
    自己中心性から脱却して、他者と「どうするか」を模索しないといけなかったのである。

    愛するとは、快楽や欲求だけではなく、意思(こちらのほうが重要)であり、「愛すること」が「幸せになること」であると本著では書かれている。

    私は幸せになりたかったが、幸せは、「好きなものが際限なく手に入る」といったものではなく、「他者との関係性で手に入る未知のもの」であるということが実感できた。

    ということで、前向きに、決意を持って歩んでいける助けになる本だと思います。

    名著「7つの習慣」に一部内容は類似しています。「7つの習慣」も読み返しましたが、良い本です。

  • 理屈としては腑に落ちたが、実践するのはなかなか難しいと感じた。ただそれは本作の中でも触れられている。
    前作の「嫌われる勇気」で展開した理論を本作では「学校教育」という例に沿って、より詳しい説明や補足をしている。特に「褒めても叱っても行けない」というアドラー心理学の考え方について、詳しく補足説明がなされている。もしかしたら、「褒めてはいけない」という理論について「理解できない」という声が多かったのかもしれない。

  • どうしたら幸せになれるか、の答えがあるかなと思い気になって読み始めた。

  •  

  • 大ヒットした嫌われる勇気の続編。
    嫌われる勇気が自身の内面との向き合い方中心なのに対し、こちらは他者とのかかわり方にフォーカスしたもの。
    幸福の基準を他者からの評価に委ねず、評価を道具に相手をコントロールしてはいけないというのが2作通してのコアになるアイデアだと感じた。
    特に現代では、他者からの評価を幸福の軸にすると、それにつけ込む多くのサービスや言説に絡め取られる。
    そしてそれは、条件付きではなく相手を尊敬し愛することからもたらされる。

    備忘
    出版されてすぐ読んだ記憶があったがブクログ未登録だった。
    ニーバーの祈りは嫌われる勇気と幸せになる勇気でも出てきていた。すっかり忘れていた。
    改めて読み直すと、青年の話し方はエキセントリックでギャグっぽくもある。バーナード壌曰くでネタにされるのも納得。
    (2020/10)

  • フロムの「愛の技術」がここで出てくる。読んだことあるが、再読の必要性を感じた。

    愛とは二人で成し遂げる課題「わたし」→「わたしたち」
    自立とは自己中心性からの脱却
    愛によって自立を果たす、大人になる
    自立とは経済上の問題でも就労上の問題でもない
    人生への態度、ライフスタイルの問題
    自己中心的な人は自分が好きだから自分ばかり見ているのではない
    ありのままの自分を受け入れることができず、絶え間なき不安にさらされているからこそ自分にしか関心が向かない
    仕事に身をささげるだけでは幸福を得られない
    他者に「信頼」を寄せて交友の関係に踏み出すこと


    承認欲求に縛られて、仕事の成果によってそれを得ようとしているところは青年と同じ

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著者プロフィール

哲学者・カウンセラー。1956年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学に並行してアドラー心理学を研究。著書に『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』(ともに古賀史健との共著)ほかアドラー関連書多数。またアドラー関連以外の著書に『三木清『人生論ノートを読む』』などがあるほか、プラトン『ティマイオス/クリティアス』の翻訳も手がける(ともに白澤社)。

「2021年 『NHK「100分de名著」ブックス 三木清 人生論ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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