昨夜のカレー、明日のパン (河出文庫) [Kindle]

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  • 河出書房新社
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感想・レビュー・書評

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  • 人は変わってゆくんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ。p253

  • 再読。NHKオンデマンドでドラマを見て、細かいところを忘れていたこともあり、もう一度読みたくなった。
    亡くなった人をそばに感じながら暮らす。悲しくてもお腹は空くし、笑うこともある。少しずつ薄れていくけど、忘れるわけではない。
    動くことは生きること
    生きることは動くこと
    亡くなった人を思いつつ、生きている人は立ち止まったり、前に進んだり。
    お互いを思い合い、優しい話。

    ドラマを見た後で小説を読むと、どうしても俳優さんのイメージが頭に浮かぶ。一樹は全く違うイメージだったけれど、ドラマを見た後は星野源サンしか思い浮かばない。
    小説のドラマ化はがっかりすることも多いけれど、とても良かったと思う。

  • カレーもパンも大好きなので、この本

    7年前25歳で死んでしまった夫の一樹
    遺された嫁テツコは、今も一樹の父ギフと暮らす
    テツコの恋人岩井さんや、一樹の幼なじみと関わりながら、ゆるゆるとその死を受け入れていく

    解説は重松清さん

    岩井さんの、湿布を剥がしたら《大吉》の文字が出てくるシーン
    判りやすくあざといけど
    こういうの、私も笑ってしまうんだろう

    ゆるゆるとしたストーリー
    脚本家が書く小説ってこういう文体なのかな?
    文章に慣れたらシーンがありありと浮かぶ
    そして、うふふと声を漏らしてしまう

    悪い人が出てこない物語はやはり好きだ

  • 人の死にはいろんな形があるし、その人との関係性も、その死との向き合い方もいろいろ。
    悲しくてもつらくても時間は経つし日常は続く。

  • なんだか、ほんわかとした内容だった。大切な人を亡くしながらも、毎日をゆるやかに過ごすテツコとギフ。その周りの一人一人の心の揺れ動きや、ちょっとしたトラブル、なんでもない日常、当たり前だけどみんなそれぞれ自分の人生を生きているんだなあと感じさせてくれるお話。ものすごく悪い人も、ものすごく良い人もいなくて、でも人生って色々あるよね、と思わせられました。

  • 7年前、25歳で死んでしまった一樹。遺された嫁・テツコと今も一緒に暮らす一樹の父・ギフが、テツコの恋人・岩井さんや一樹の幼馴染みなど、周囲の人物と関わりながらゆるゆるとその死を受け入れていく感動作。本屋大賞第二位&山本周五郎賞にもノミネートされた、人気夫婦脚本家による初の小説。

  • 『〈ムムム〉は、庭先で両足を踏ん張って空を見上げていた。』からはじまる、心あったまる小説。

  • ふむ

  • 野ブタの人だったんだね。
    結構好きな作風。
    ほのぼのするし、家の雰囲気が思い描ける。
    ギフも好き。可愛くて。

  • 流して読んだから、良さがわからなかった。

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著者プロフィール

夫婦脚本家。ドラマ「すいか」で向田邦子賞、「Q10」「しあわせのカタチ~脚本家・木皿泉 創作の“世界”」で2年連続ギャラクシー賞優秀賞。他に「野ブタ。をプロデュース」等。著書『二度寝で番茶』など。

「2020年 『さざなみのよる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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