- Amazon.co.jp ・電子書籍 (36ページ)
感想・レビュー・書評
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LINEノベルにて読了。掌編クラスのごく短いものから中編級まで、バラエティに富んだチョイスで様々な大乱歩を楽しめるが、ミステリ乱歩を求めるならやはり「石榴」か。「防空壕」は戦時の緊迫した雰囲気が息苦しくさえあるが、おかげで予想のつかないラストに仕上がっている。
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短いのでサラッと読めた。まさかのオチで驚く。明智小五郎初登場作品らしい。
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客観的証拠に基づく推理を重ねていくタイプの賢い人と、人の心理に踏み込んでいくタイプの賢い人っているよなあ。探偵(?)明智小五郎は、後者のタイプ。 自分がthe・推理小説を読むのはこれが初めてで、推理とは客観的証拠を積み上げることだと思っていたが、「証拠なんて解釈でどうとでもなる」と乱歩先生に見事に一蹴されてしまった…
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他の話でもそうだけど、語り部が意外と読者に話し掛けて来るよね。
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これが明智探偵のデビューかあ。
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<明智小五郎>が初めて登場した大正14年の作品です。東京D坂(団子坂)で殺人事件のあった当時、煙草屋の二階に下宿していた貧乏青年の明智君が、お馴染みの<アラン・ポ->や<コナン・ドイル>の作品を引き合いに出し、事件解決の糸口を示唆するところは、江戸川乱歩の分身としての登場が窺えて愉快でした。不可能犯罪の様相を見せ始めたこの事件は、<マルキ・ド・サド>の歪んだ世界に迷い込んだような、悪徳に満ちた結末へと向かうのでした。