- Amazon.co.jp ・電子書籍 (260ページ)
感想・レビュー・書評
-
著者のパイロット経験から成るエッセイ集。読みやすさ◎ 王子さまの考えがより具体的にわかる気がします。雪山の話を体験したってまじでしょうか……。浪漫が詰まってます。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
小説というより、エッセイ+詩という感じ。ここで言う詩は、詩の原理で言う叫びのようなもの。
これは傑作過ぎて、今のところ他と比べられない。飛行機乗りそれ自体が自分にとっては未知の世界だが、それにしてもこの時代は今以上に壮絶な職業だったんだろう。
神のような俯瞰的なモノの見方と飛行機乗りゆえの環境がリンクしているので、もはや無限スパイラル。個人は人類の細胞の一つ、個人は人類としての目的を共有すべき、著者はそこまで極まってる印象を受ける。これは批判ではない。
いずれにしても名言だらけで何度も読みたくなる良書。文庫本を手に入れ、手元に置いておこうと思う。
-
これは読み応えがあった。
パイロットだったサン=テグジュペリ自身や同僚の実体験として語られる、1900年代初頭の長距離飛行の過酷さは冒険譚として読むだけでも心躍る。宮崎駿監督がサン=テグジュペリのファンというのも頷ける。ナウシカやラピュタを見た時のワクワク感に通じるものがある。なおかつそれが叙情的、時に詩的な表現で描写されていて非常に含蓄のある読み物になっている。
上空から眺めた地上の硬質なイメージや、砂漠に駐留していた時や不時着した時の「砂と星のあいだ」などの体感からの表現方法も面白くて興味を惹かれた。飛行機が発達したばかりの当時では地球を星と捉える考え方、俯瞰的な見方はなかなかなかっただろうし、その見方が可能な今の自分にサン=テグジュペリのような考え方ができているのかという意味でも考えさせられるものがある。
いかに星が身近な存在だったか、そこからどう思索に至ったか、これを読めば『星の王子さま』が生まれた経緯がちょっと分かる。自分的には退屈だった『星の王子さま』も読み直したら印象も変わるだろうか。難解らしい堀口大學翻訳版も読んでみたい。 -
「この人、宮沢賢治と気が合いそうだなあ…好きだ…」と思って読み進めていたら、訳者があとがきを宮沢賢治の話で締めくくっていてちょっと興奮しちゃった 星の王子さまミュージアム、また行きたいなあ
-
記録として。
-
文章が詩的。表現が的確。
-
記録文学として。
-
時代背景も考えながら改めて読み直した。
サン=テグジュペリの世界観が好きだ。
解説を読み、さらに全集を読みたくなった。