最強の教養 不確実性超入門 [Kindle]

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  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
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感想・レビュー・書評

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  • 自分の中だけに解りやすくすると、

    「宇宙を1枚の紙に表したとして、指さした所は大体がダークマター。たまたま何かしらの物質が存在してる所を指差す事はある。それを計算して眼を瞑って指差したとしてもそれはその時の心理状態や前回の結果からの心の計算で大きなバイアスになって指差すって結果が生まれる。紙の端を選択することを避ける事でリスクは低減出来るけど、まぁ…それでもダークマターでしょう」

    自分にしか解らないと思うし、合ってるかも解らないけど。

  • 不確実なできごとはなぜ起こってしまうのかについて書かれた本(ただし、予測はできない)。
    株価というものは、上がったり下がったりするけど、そこにたいてい意味なんてなく、たまたまそうなったということが多いとのこと。
    新聞とかではなぜ上がったかとか下がったかと書かれてあるけど、無理やりな理由付けだなと思うことはある。それに、大抵の場合、なぜ上がったか下がったかの理由だけど、なぜもっと上がったり下がったりしなかったのかの理由にはならない。
    やっぱり、アクティブファンドよりインデックスファンドのほうがいいということなんだろうな(そういうことが書かれてあるわけではなかったけど)。
    正規分布では稀にしか起きないと考えられている出来事が頻繁におこることを、ファットテールというらしい。ここではブラックマンデーやリーマンショックのような大暴落についての話だったけど、最近の大雨や台風等の災害の「何十年に一度」というできごともファットテールなのかな。まあ、世の中、正規分布で表せるものもあれば、そうじゃないものも多いのだろうな(下限は0でも、上限はないとかいうのは正規分布で表せないこと多いだろうし。年収とか)。
    なお、そのブラックマンデーの大暴落もたまたま起きたことらしい。考えられる理由はあるけど、じゃあその理由が他にもあってその時は大暴落してるかというとそうではないらしい。このへんは、株式市場に参加している人の群衆によっても変わってくるだろうから、難しいんだろうね。正直、なぜまだ新型コロナウイルスは収束してないのに、日経平均株価がもとに戻ってるのか自分は疑問でならない(なお、自分が持ってる株の価格は戻ってないという……)。
    人はランダムといわれるとバラバラなものだと思うというのはなんとなく分かる。ちょっと違うかもしれないけど、4択問題の回答でAが3回つづいて次もAだと、どこか間違ってる気がしてきたりする。
    三人寄れば文殊の知恵というけど、それは参加者が周囲の意見に合わせようというバイアスに囚われない場合に有効というのは、そりゃそうだろうなと思った。自由に意見を表明できる場というのが理想だし、そうなってほしいと思う。
    後、成功に囚われるとうまくいかないことがあるので、むしろ失敗から学んだほうがいいとのこと。そういやこないだ、ミクシィについての記事で、過去の成功にとらわれることなるチャレンジを続けていくと書いてあったけど、まさにそういうことなのかもなと思った。失敗から学んでるかは分からないけど。
    本題と関係ないけど、アルファベット文字の大文字のXと掛け算記号の×を使っている式があったのだけど、×の字がXと似すぎていて、分かりづらかった(ちょっと小さいだけ)。

  • トレーダーの帆者による、相場がなぜ不確実化ということを描いた一冊。

    相場について全く知識のない自分が読んでもわかりやすかった。

  • 世の中は不確実。うん、誰でも知ってる。

    と、思ったらそうでもなかった!

    我々が考えている以上に世の中は不確実で、しかも我々はそれに気づいていない。本書はそのことに気づかせてくれる。そしてその不確実性への対応策を示してくれる。
    元々金融の世界にいた著者なので経済に関する記述が多いが、それ故に投資をしている人におすすめしたい。
    とはいえ投資に興味がない人が読んでも面白いよ!

  • ランダム性を過小評価しがちであること、フィードバックについてが勉強になった
    行動経済学関連の話は割と他の本で読んでいたので理解しやすくてよかった
    アビリーンのパラドックスなど初めて知る話も多くて面白かった

  • 高校生の時に「マルチンゲールの投資方法」なら絶対に勝てるで!と、数学教師が確率の授業で言っていたのですが、なんか腑に落ちなかったんですよね。必勝法とは言うものの、リスクの分散方法を低い確率で大負けして、高い確率でちょっと勝つという風に調整していることが説明されてなかったからなんじゃないかと、二十数年経った今、思い至りました。

    不確実性の話ですが、アンラーニングが大事であるとか、希望的観測と、神頼みとか、集団極性化とか、『失敗の本質』と同じようなことが書かれており、意思決定という意味で気を付けなくてはならないことは古今東西に通ってくるのだなぁと思った次第。

    「ブラックスワン」とか、「ウォール街のランダム・ウォーカー」もそのうち読んでみたい

  • 不確実なものやランダムなものに対ししっかりと向き合う必要がある。そして克服困難である事を理解して予想外の結果が出た時に如何に冷静な判断が下せるかが重要なのである。電子本では無く書籍でも欲しくなった一冊。

  • 不確実性をランダムウォークとフィードバックによる振れ幅の増長と抑制による複合的なものとして捉える発想が発見だった。

  • 【 #書籍紹介 】 @BizHack1
    本質を深く理解している文章で、
    経営や社会問題、因果関係などについて
    考える時に参考になる本。

    どのようなリスクをどれだけとるべきかを決定すること
    こそが、不確実な世界における意思決定なのだ。

    ↑やらない人って多い。

    #不確実性超入門
    https://amzn.to/3zwJhgb

    2022/06/11

  • 投資を主な例に世の中がいかに予測不可能であるか、そして、予測不可能な世界をどう賢く生き抜くかを説いた本。経験や成功を重ねるにつれて、ものごとを予測できると思いがちであるけれど、胸に留めておきたいと思う。

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著者プロフィール

金融アナリスト、コンサルタント。
株式会社ミリタス・フィナンシャル・コンサルティング代表取締役。シグマベイスキャピタル株式会社シニアフェロー、シグマインベストメントスクール学長。
1963年生まれ。1985年一橋大学経済学部卒業。日本長期信用銀行(現新生銀行)入行。デリバティブの商品開発、ディーリング業務に従事。2000年よりUFJパートナーズ投信(現三菱UFJ投信)にてチーフファンドマネージャーとして債券運用、新商品開発、フロント・リスク管理、ストラクチャード・プロダクツへの投資などを担当。その後不動産ファンド運営会社社長、生命保険会社執行役員を経て2012年より現職。

「2021年 『「不確実性」超入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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