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感想・レビュー・書評
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いやー!最高。
ここ数年で目にできた最高傑作だと思う。スゴ本確定。
他の方の感想を読んだけどみなさん、感想を書くくらいだから感動されているのは当然として、かつ知名度が出ないことを疑問視されてた。わたしもマルっと以下同文!
一言で言うと、愛と執着の物語かなあ、って思った。そしてなんと言っても伏線回収が見事!
子供のお絵かき、ヴィエドゴニャの設定、最初の2人の夜のシーンが最後までずっと、2人の気持ちの読み解きとして繰り返されるあたりも、もう、天才!
最終話もほんとに、構図からなにから素敵すぎてため息が出た。うう、いいもの見たよ…
ベルセルクとか寄生獣レベルで流行っていいと思うんだけどなあ。そのあたり好きな方にもオススメです。
(ここからは長いし本筋から離れるので読み飛ばし推奨)
なかなか殺伐としたダークヒーロー系のチェンソーマンとかメチャ流行ってるのにあまり評価されてないのはなんでかなあ…
と、自分なりに考えた結果やはり、これは少年マンガではないから、というか主人公が少年ではないからではないかと推察。
一つは読者層の幅。
雑になるけど人って、自身の経験に照らした方が反応しやすいんじゃないかと思ってる。つまり、少年を主人公にした場合、現・少年と元・少年、つまり経済活動できるほぼ全ての年代が物語を自分ごと化できるけど、青年マンガになると、現・少年エリアをバッサリ切ってしまうからなんじゃないかなあ、って。
あとは判官贔屓というか圧倒的強者である人が世の中にはほとんどいないから。
少年マンガだと、主人公は「大人」に対して物理的に、どうあっても一定程度劣勢にあることは避けられない。人生もそうで、もう完全勝ち組で安泰、って人は少なく、程度の差こそあれどうしてもどこかで強者と闘っている層が大多数なんじゃないかなあ。
それと、展開の振れ幅。
出来上がってないゆえに揺れたり崩れかけたりする幅が大きいのは少年の物語だろうし、先読みしきれずにドラマチックな展開にできるんじゃないかなあ。大人が主人公だとせいぜいジョブチェンジくらいだし。その意味では異世界転生は大人を主人公にしつつも展開を根っこからひっくり返せるものすごい発明だと思う。
…長くなったけどそうなるとやはり、出来上がっている青年主人公よりも可能性はあるもののスタートから本来劣勢である少年の伸びしろが物語の中心に来る少年マンガの方が潜在的読者層の数的に圧倒的に有利なんじゃないのかな、と思ったり。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
恐らく作者の方、まだお若いと思うのだけど、どういう人生を送ったらこんなに面白い話が出てくるんだろう。
読み進めながら、天才、天才、天才、嫉妬、と思いながら頁を繰っていた。
扱っている話はシリアスなんだろうけど、間に挟まれるユーモアセンスから頭の良さを感じる。そう、どんなに苦しい人生だとしても、続いている限り途中で笑ってしまう瞬間もあるんだよな、と思った。
一話目のタイトルに入る見開きが、映画みたい。これから始まる物語に引き込まれる。
pixivのbl漫画の作者と同一人物疑惑で読んだ作品でした。出会わせてくれて有難う、偶然。もしくは必然。有難う。 -
全巻読了。今年はこの漫画と出会えたことが1番嬉しい。
キャラクターが立ってる。世界観が良い。恐竜が好きそう。絵がすごい。いろいろな愛の形。哲学的。ギャグのノリが好き(これは好みがありそう)。
各巻ねっちりと感想書きたいくらい、とにかく好き。どうして、この漫画がすごい!に入ってないのだろう。発表媒体って大事なのかな、やはり。 -
アプリでまずは読んでいたが、作者に課金したい&これは読み返したくなるだろうと踏んでkindleで購入。
アプリで読んでいた故に作者コメントを結構な頻度で読んでいた。「異形とのアクションバトル!」的な煽りに対して、作者が「これは多様な愛と性の物語です」的なコメントをしていたことがあった。全くその通りだと思った。
これも作者の言葉を借りる形になるが、たとえば「同性愛」は多様性として認めておきながら「人形に対してしか欲情」しない人間は排他する人もいる。その違いは?数の多さ?相手が同種かどうか?生命があるから?完全な判断基準を理路整然とは説明出来ないはず。もし出来るとしたら、それこそ「正義」か「多数」を盾に、暴力をふるってはいないか?
現代社会の問題とすごくリンクするところが多いと思うのだが、なぜこんなに知名度低いのか…
滲み出る変態性と、突然めちゃくちゃ喋るオタク的な展開が受けないのかなぁ…
それとも絵の癖…?う〜ん… -
Kindle期間限定無料版にて。
なんの前知識もなく読む。
最初は微妙かなと思ったが、読み進むうちにコレはかなり面白いんじゃないかと。
独特の雰囲気で入り込みにくかったが入り込んだらやめられない止まらない。
コレは買いかもね。