- Amazon.co.jp ・電子書籍 (344ページ)
感想・レビュー・書評
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SF漫画「地球へ…」の電子書籍版第3巻、完結です。
新人類ミュウの進撃が始まり、太陽系へと食い込みます。
キースが昇進しているだけでなく老いていることから、間隙に流れる時間を感じました。
ジョミーの外見は変わりませんが、地球への熱意は褪せません。
結末に納得できるかは各々違うでしょうが、象徴としての地球は一貫しています。
単純なSFではなく、考えさせられる漫画でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに読み返して、とても良かった。生命倫理、世代間倫理といった重要な課題をあつかった作品だと思う。
細部まで絵が美しく、ずーっと見ていて飽きない。原画展があったらぜひ行きたい! -
アニメ映画化もされたことのあるSF漫画の古典的傑作と名高い本作。廉価で配布されていたので、Kindle版を購入。「超能力使ってなんでもアリ」とも取れる突飛な設定への違和感は、最後まで拭えなかった。そして終盤の展開に強引さを感じた。ファンが多い理由はなんとなく掴めたが、個人的にはあまり読み返すことは無いだろうと思う。
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4.1◼︎〈人間〉の挫折と〈システム〉への対峙。システムの暴力をわかりやすく問うてる点で時代性を感じる。70年代の呼吸は壮大な歴史の転換点でもあった。
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すごい。黒ベタの漆黒の宇宙。戦艦の描写も松本零二との同時代性を感じるし。人口知能に仕事が取られるみたいな段階の次しか描写してない。
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衰えゆく地球を守り地球で生きていくために、コンピュータに社会と世界を制御させた未来。
管理された人間と管理から外れた能力を持つミュウと呼ばれる異端の存在の戦いを通じ、最後は社会をコントロールするコンピュータとの戦いへ向かう。
この構図のディストピアストーリーは沢山あるが、それらのハシリであり、更には最高傑作のひとつだと思う。
感情描写や行動描写だけではなく、それらを哲学的な言葉、詩的なビジュアルで読む者の心に何かを訴えてくる。これはそこらの小説漫画映画ではなかなか見られない。
実際に物語を動かしたのはジョミー、キースのミュウと人間のリーダーだが、歴史を動かす物語の根底にあるのは、ソルジャー・ブルーの強い地球への思慕とフィシスという女性への果てしなく優しい愛にも似た想いだったのだと、読み終わった後にそう感じる。 -
アタラクシアからカタストロフへ、壮絶なラストの展開はまさに物語の終点であり、エピローグはそれからへとつながる希望の断片でありました。まごうことなき傑作SF漫画。
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40年も前の作品とは思えない。