- Amazon.co.jp ・電子書籍 (299ページ)
感想・レビュー・書評
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後宮と毒物の親和性の高さの凄さを垣間見る作品。
主人公の「やれやれ」感が年相応からかけ離れていて面白い。過去にどのような体験をすれば、あのような性格が出来上がるのか…。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
毒が好き!
天女の様に美しい宦官に、毛虫やなめくじ、汚泥、ドブネズミを見るような目を向ける猫猫が素敵です。
後宮で生きていくのは命懸けで、妃でなくとも、いつ殺されるか、犯罪に巻き込まれるかとびくびくだと思いました。 -
面白い
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とても面白かった。主人公のキャラも良かったし、知的で聡明なキャラクターは読んでいて非常に気分が良い。気怠さというのは、ある種の達観した境地のようにも思うが、時折訪れる興奮と、日常への気怠さに対する踏ん張り、そして詳細なことへの気遣いは、体の中の眠っていた細胞を呼び起こしてくれるかのようだ。続いてシリーズを読み進めていきたい。当然ながら、キャラクターの進展が気になるし、なにより落ち着きと自分の道に没頭する有様を堪能し続けたいと思う。
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まさしく起承転結の起となる巻。
大小さまざまな事件を解決していくテンポの良さ、冷めた感じの主人公の性格、全てが良いです。 -
花街で養父と一緒に薬屋をしていた猫猫は、ある日薬草を森に採りに行った時に、宮廷の女官狩にあい、後宮に連れられてきてしまった。周りは美しく煌びやかだが、女性と宦官しかいない世界、それが後宮だ。己の意志でなく連れて来られた猫猫は、この世界で二年の年季が明けるまで、それなりに真面目に生きていこうと思っていたが、そういうわけにはいかなかった。猫猫の薬師の技と好奇心が抑えられなかったのだ。