1987、ある闘いの真実 [DVD]

監督 : チャン・ジュナン 
出演 : キム・ユンソク  ハ・ジョンウ  カン・ドンウォン  ヨ・ジング  ユ・ヘジン  キム・テリ  ソル・ギョング  パク・ヘスン  イ・ヒジュン 
  • 株式会社ツイン
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  • Amazon.co.jp ・映画
  • / ISBN・EAN: 4995155211332

感想・レビュー・書評

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  • 内容紹介 (Amazonより)
    1987年、一人の大学生の死が人々の心に火をつけた――
    巨大権力と普通の人々の闘いを描く衝撃の実話!

    ★韓国史上最も強大な権力を相手に一般市民が闘った<民主化闘争>の全貌に迫る真実の物語!!
    1987年、軍事政権の圧政に怒りを募らせた民衆が立ち上がり、“強権国家 vs 一般国民"の死闘へと発展していった―。
    徹底的なリサーチと時代考証を行い、畳み掛ける展開で観る者を一気に引き込む社会派エンターテイメント誕生!
    韓国週末興収No.1大ヒット、日本では立ち見&満席が続出、国内外で大絶賛の嵐を巻き起こした!
    劇中で女子大生ヨニが目にする映像は『タクシー運転手 約束は海を越えて』に登場するドイツ人記者が「光州事件」を撮影した実際の映像を使っている。

    【ストーリー】
    1987年、警察に連行されたソウル大学の学生が、取り調べ中に死亡した。政府が事実をもみ消すなか、新聞社は「拷問中に死亡した」とスクープし、我慢の限界に達した人々から民主化を求める声が沸き起こる。絶対的権力を相手に、民衆が正義のために立ち上がった…!!




    韓国映画を続けて観たので 韓国という国が民主主義を勝ち取った背景などとてもよくわかりました。
    以前、『タクシー運転手 約束は海を越えて』も観ているので 国民の闘いはこの日本にはないモノだなという印象です。
    韓国語はなかなか馴染めませんが 今まで観た映画はどれも良い出来上がりなものばかりのように思います。

  • 1987年の韓国。経済は好調だが、チョン・ドファン大統領による軍事政権は対北朝鮮政策を理由にして、国民の選挙権を制限し、秘密警察による監視体制を強化していた。そんな息苦しい社会の中で、警察からの拷問で大学生が死亡する。それを隠蔽しようとする政府に対して、マスコミ、検察、医者、刑務官、学生など様々な階層の国民が怒りの声を上げる。

    有名な韓国人俳優が次々と登場するオールスター群像劇。中でも強烈な印象を残すのはキム・ヨンソク演じる秘密警察の責任者。彼が考える正義は明らかに間違っているのだが、自らの信念に従って突き進む。国家のために部下も国民もだまして裏切り続けたあげく、ついには国家に裏切られる。ある意味、彼も被害者だった。これが「ある闘い」の果てだ。

    また、彼と対照的なのが一匹狼検察官。仕事熱心だが、業務中に酒は飲むは、上司や警察の言うことも聞かない、怖いもの知らず。緊張感が続くドラマの中で、この人の活躍がいい意味でリラックスできる。

    国家が大学生2名を死亡させ、韓国の民主化闘争が起こっていた。それがソウルオリンピックの前年だった。日本はバブル前の成長期だった時代、隣国でこんな大事件が起こっていたことを知っただけでも鑑賞する価値はあった。

  • チャン・ジュナン監督が、韓国民主化闘争の実話を描いた社会派ドラマ。1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。南営洞警察のパク所長は北分子を徹底的に排除するべく、取り調べを日ごとに激化させていた。そんな中、行き過ぎた取り調べによってソウル大学の学生が死亡してしまう。警察は隠蔽のため遺体の火葬を申請するが、違和感を抱いたチェ検事は検死解剖を命じ、拷問致死だったことが判明。さらに、政府が取り調べ担当刑事2人の逮捕だけで事件を終わらせようとしていることに気づいた新聞記者や刑務所看守らは、真実を公表するべく奔走する。また、殺された大学生の仲間たちも立ち上がり、事態は韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していく。パク所長をキム・ユンソク、チェ検事をハ・ジョンウ、学生デモに立ち上がる大学生をカン・ドンウォンと豪華キャストが共演

    名優揃いの大作でした!1987事件の事は 韓国の映画で よく題材にされているが、その当時の史実に基づくストーリーをみるだけで 事件の事をよく知らない
    しかし、韓国の血塗られた歴史的背景には 驚くばかり。
    何処でも 権力争い そして 独裁者がいるのだ!
    韓国全土での民主化運動は圧巻でした 犬死しない国の形は何処にあるんだろうって考えさせられる。

  • 韓国現代史での最重要事件を、オールスターキャストでドキュメンタリータッチで描く超力作。映画の出来云々はこの圧倒的な真実の前ではどうでもよいこと。中高校生の世界史の授業で放映してもいいと思える素晴らしい映画。俳優陣も誰が主役という感じではなく、それぞれの役柄を丁寧に演じていて突出していないところが高評価。強い作品としての完成度を感じる。史実に基づく、ファッションや美術、エキストラ含めて本当に圧倒的。

  • 前半は…だったが、後半から一気にのめり込む。

    拷問シーンは結構堪える。
    日本がバブル景気で浮かれる中、そして当事国ではオリンピック前夜だというのに、国家権力がこんな事をしていたなんて…

    ただ日本人がこういう(民主化を民衆の力でもぎ取る)経験をしていないことは、ある意味においては不利益かもしれない。

  • 事件の概要は知らなくはなかったけど、こんなにたくさんの”普通の人”たちが戦った結果がこれだったんだな、っていうのがなんかしみじみ。民主主義ってそうやって勝ち取って、守っていくものだよなと。

  • 歴史の話はよく分からんけどキャスティングも豪華だった。

  • よく考えると韓国のことを子ども時代とかに考えることってなかったなぁ~と

    思いました。1987年、自分は中学生ですが、隣国の韓国がこんな状態だったなんて

    全然覚えていません。むしろ、テストに出ると言われてソビエトの崩壊や

    東ヨーロッパ諸国の民主化なんかのことはよく覚えています。



    北朝鮮との関係や独裁体制など韓国を取り巻く状況ってやはりかなり難しい。

    自分が生きている時代に隣国ではこんな民主化の動きがあったことを

    しっかりと理解しておかないといけないうことを痛感させられた映画でした。

  •  一人の大学生の取り調べ中の死亡から民主化運動が大きく展開した韓国の1987年を描く。

     主役のいない群像劇。それが民主化運動という大きなうねりを描くのにとても適していたと感じた。
     韓国はほんの30年前にこれで民主主義を手に入れたんだなぁ。こうして生まれた民主主義は強いはず。

  • 1987 when the day comes
    機内にて 

    まず、好きな俳優及び韓国映画ではお馴染みの俳優さん達がいるいる。
    87年て日本はバブル。その頃、韓国ではこんなことが起こっていた。90年代はじめ頃に初訪韓したが(VISAが必要だった)揉め事はちょっと袖の下を渡せば大丈夫、なんてことを聞いたりした。実際、韓国へ行く数日前あたりまではニュースで連日ソウルでのデモの映像が流れていたくらいだったので、この映画の時からほんの何年かしか経っていかったことを今改めて思うととても感慨深い。

    あれ程の締付けがあるにも関わらず、正義を信じ、人としての道を行った人々がいた。報道もそうだけど、あの医師の証言がなければ都合良く片付けられていた。

    拷問を行った警察側が、証拠隠滅の為に処分しだした書類の中に金大中の写真がチラッと出た。そういえば、彼も北のスパイだと決めつけられていたんだよね。

    近年でも韓国ではよくデモが行われるけど、デモは文化の一つなのかも。

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