日本エロ本全史 [Kindle]

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  • 太田出版
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感想・レビュー・書評

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  • いやあもう力作だとしか。
    たしかに、カストリ雑誌だのさぶの創刊だの四畳半襖の下張だのは知っていても、90年代以降のことは知らない。せいぜい80年代のAVが出てきたあたりである。
    エロ本だけじゃなくて、世相というものについて、昭和が終わった途端に記録も印象もなくなった気がする。

    世の中の主戦場が変わった。
    もちろんそこには人々の営みがあり重要な事件もあるのだけど、実世界の世相(特に文化やサブカル)が「豊臣滅亡以降幕末までの京都」みたいなものになったような気がする。

    「それはお前の歳のせいだ」と言われればそうだし、ほぼ同世代(私よりも5歳ぐらい上か?)の東京近郊で思春期を迎えた著者のライフヒストリー的な意味もあるのかもしれないけど。

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著者プロフィール

1967年埼玉県生まれ。ライター、アダルトメディア研究家。
美学校考現学研究室卒。主にアダルト産業関連をテーマに執筆。特にエロとデジタルメディアの関わりや、アダルトメディアの歴史の研究をライフワークとしている。AV監督やカメラマン、漫画原作者、トークイベントの司会者などとしても活動。
主な著書として『痴女の誕生――アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか』(2016年)、『巨乳の誕生――大きなおっぱいはどう呼ばれてきたのか』(2017年)、『日本エロ本全史』(2019年、いずれも太田出版)、『AV女優、のち』(角川新書、2018年)、『ヘアヌードの誕生――芸術と猥褻のはざまで陰毛は揺れる』(イースト・プレス、2021年)などがある。

「2023年 『日本AV全史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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