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感想・レビュー・書評
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ついついやってしまっていることをもう一度見直したい。
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Think clearlyに同じく、連載物を1つの書籍にまとめたものなので、全体を通じた強いメッセージ性は感じなかった。具体的な状況や立場を捉えたものでもないので、1つ1つの主張は「まあ、そうだよね」と総論賛成ではあるものの、日々の生活でそれらすべてを実践できるかというと、それはまた別の話になるんではなかろうか。また、総論賛成レベルだけだと頭に残らないので、繰り返しチェックリスト的に振り返ることが前提になるかも。とした場合の本著のコストパフォーマンス(再読する時間を含め)は良くないのでは、と思ってしまった。
(これもThink clearlyの時と同じだけど)とはいえ、その中で「そうなんだよね!」と思わず言いたくなるような、日々の仕事・生活で感じる悩みや困難の解決の一助に見えるテーマもあり、それらを自分の血肉にできるだけでも読む価値はあったかと思う。
ということで、以下、参考になった点のメモ。
・物の言い方が不明瞭なときは話し手は自分の言っていることを理解していない。
・言葉は思考の鏡。思考が明瞭であれば言葉も明瞭になる。思考が不明瞭であれば無駄話になってしまう。言うことがなければ何も言わない方がいい。
・最低限の情報で生活できるようにする。そうすれば決断の質が上がる。
・ニュースの収集は逆に思考が鈍る。情報の背後にあるものにこそ目を向ける。
・本に書かれていることが正確に世の中を描写しているわけではない。
・重要な知識は実践を通じて得られるもの。
・書籍に過大な畏敬の念を抱かずに行動に移すことを重視する。 -
成功や幸福の決定的な秘訣はない。ただし、成功や幸福を遠ざける原因は明確にあり、それに対する策はある。
その具体的な心構え・思考法が52個に分けて書いてあった。
私が特に重要だと思ったのは、
「重要なことを先延ばししないこと」と
「重要な決断をする前には休憩をとること」の2つ
前者は毎日リラックスできる時間を意識的に持つようにし、精神的余裕をもつこと。また注意がそがれるであろうことが予想されるものについてはあらかじめ排除しておく。最後に期限を決める(ゴールを細分化し、それらに期限をつける)ことで先延ばしを防ぐ。
後者の「重要な決断をする前には休憩をとること」は、脳は比較・検討し決断することで疲弊することから、正しい決断をしなければならない局面では、一旦その場所を離れ、休憩を取り、甘いものを食べてリフレッシュしてから検討・決断するようにする。