WIRED(ワイアード)VOL.38 (9月12日発売)

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制作 : WIRED編集部 
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  • Amazon.co.jp ・雑誌
  • / ISBN・EAN: 4910045921009

感想・レビュー・書評

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  • Wanderlust。越境への欲望。
    おそらくコロナによって人類が感じたのは、旅への渇望だろう。旅で地球という大きなもの、それをちっぽけな部屋のなかではない大きな存在の中にいるという体験がそこにある。Overview Effectが畏怖と利他というテーマで挙げられているのも、きっとそんなつながりだろう。そして、もう一つが人と繋がることだろう。どれだけバーチャルで繋がろうとも、やっぱり直接のコミュニケーションは違う。それを求めて、人はある時からバーチャルを抜け、フィジカルに活路を見出す。言葉で伝えにくいけど、バーチャルにはないもの、それが、最も価値を生むというのが未来なのだというのが今回のテイクアウェイと言っても良い。スマートシティ論にも、若干の違和感を持ちつつ、何を都市が求めているのか、その本質を見ないといけない。場当たり的な、結論ありきのスマートシティではなく、本当の意味でのスマートシティを問うこと、つまり人は移動せずに、ウイルスから隔離された環境で、接触を避けて生きていく場所としてのスマートシティなのか、それともウイルスの拡大を防ぐ様々な仕掛けが施された街の機能としてのスマートシティなのか、グリーンや水など自然環境へ負荷をかけ続けた歴史を真の意味で反省してただ使わないというような少なくとも現在の摂理に反した行動に尖るのではない方策を考えるのか。越境への欲望は、我々のアイデンティティや、インセンティブがどうあるべきか、ディスラプティブであったと後から言われるであろう時に立っている。

  • まず表紙の手触りが気持ちいいです。ぜひ一度手にとっていただきたい。毎号、特集テーマも表紙のデザインも一貫性がなく、色々なことを考慮して表紙の紙質も選んでいるんだと思いますが、どうしてこれにしたのか? っていうことをいつか教えてほしいです。さすがに意図なくってことはないとないと思うので。

    今号のテーマは「旅への強い情熱」。感染症拡大の情勢を背景にした素敵なテーマです。実際にはそんなにこのテーマがガツンとくる内容ではなかったようにも思いますが、それでも珠玉の記事が詰め込まれています。

    なかでも帰宅をテーマにしたエッセイにグッときました。

  • コロナで移動が制限される中、移動の本質を考えるようなテーマとなっていた。WANDERLUST(放浪)

    石神俊大さんの帰宅論序説というのは面白かった。人は今帰宅という経験を失いつつあるという話。ホームとオフィスを切り離せない。帰宅することにどういう意味があったのか。帰宅の経験を失い初めて、気持ちを切り替えるような役割があったことに気づいた、そういう人は多いと思う。自分も仕事が終わったらとりあえず外にでて短い距離をランニングした。ほぼ毎日。そして帰宅したかのような感覚を取り戻していた。

    ホームはコロナ以前から拡張し始めていた。コンビニはホームの冷蔵庫となっているし、自転車はレンタルできる。満喫にがあることで自分がマンガを持つ必要もない。
    しかしそれでも帰宅という感覚は必要としている。何のためか?安心を得るのか。プライベートにかえるのか。何を得ているのかわからないが必要としている。

  • 最近、つまらなくなってきたというのが正直な感想。

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