その裁きは死 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]
- 東京創元社 (2020年9月11日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (448ページ)
感想・レビュー・書評
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「メインテーマは殺人」に続く、ホーソンシリーズの第2作。ミステリーランキング3連覇に魅かれて購入。前作は未読であったが、問題なく読めた。イギリス小説好きにはたまらない、シニカルなユーモアが独特のリズムを創出し、大いに楽しめた。順番が逆転するが「メインテーマは殺人」も読もうと思う。
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伏線の回収が気持ちいいのと、
ホロヴィッツが本人役で出るのが面白い。
ミステリの面白さにハマりそう。
どんどん読んでいきたい。 -
アンソニー・ホロビッツが書いた、ホーソーンシリーズ2作目ですが、無類に面白い作品でした。
1巻で探偵役の「ホーソーン」と助手役の「アンソニー・ホロビッツ」の人物像は掴めていますし、二人の関係性が徐々に出来つつあって、物語に没入しやすいです。内容的にも、相も変わらず伏線の張り方が本当に絶妙で、最後までジェットコースターの様に物語を楽しむことが出来ました。
1巻と同様に登場人物が少ない中で、如何に犯人を見つけるのか、という展開になるのですが、動機面といい、犯人の絞り込み方といい、ストーリーが本当に絶妙で、最終局面に向けて色々と物事が気持ちよく納まっていくのも見事ですね。
一見関係の無い出来事をつなぐ手腕も鮮やかですし、「ホーソーン」の性格の悪さが最後に爆発していて、別な意味での爽快感がありましたね。この人、本当に性格悪いわ、と痛感した、というか。
ともあれ、無類に面白い小説であることは間違いないので、推理小説好きなら読んで損なしの作品かと思います。
気になる方は第一巻から読んでみるのをオススメします! -
最後の最後までちゃんとだまされていたワタシはいい読者だと思う。スピード感のあるミステリーというか犯人探し、秋の夜長にぴったりな1冊。
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シリーズ二作目。記録者としてあくまでもフェアで、さらに途中で手掛かりについて、読者への挑戦的なホロヴィッツの独白があり、戻って確かめたくなる。全部が明らかになれば綺麗なのに、一筋縄ではいかなかったストーリーに今回も夢中になった。実は今回の担当ガーラ警部の傲岸不遜さと、記録者としてだけを求めるホーソーン双方に気を遣うホロヴィッツが気の毒で、読んでいるうちにとても悲しくなって、それを引きずってしまった。でもこのミステリの快感をえるためとホーソーンの過去を知るために私はきっとこのシリーズを追いかけていくと思う。
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元刑事のホーソンと小説家アンソニー・ホロヴィッツのコンビが難事件に挑む第二弾。
この作品の圧倒的リアル感は、いわゆるワトソン側となる
アンソニー・ホロヴィッツがこの作品の作者であるという点。
自分を登場人物として、作中で動かすというのはどういう気分なのだろうか。
彼のリアルな仕事関係も作中で描かれていて、
それがまたよりこのシリーズのリアルさを増している。 -
『メインテーマは殺人』のホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第二弾。今回もシャーロックホームズにタメを張るような正統派ミステリが、現実のホロヴィッツの仕事を作中に取り込むことで、圧倒的なリアル感を持つ。殺された離婚弁護士のリチャード、あからさまに怪しいアキノ、捜査中、電車に轢かれて死亡したリチャードの友人、過去に洞窟探検で起こった痛ましい事故。手掛かりはキチンと散りばめられている。一読では見通せなかったけれど。このシリーズは本当に面白い。今後、全10作のシリーズとなる予定とか。見逃せない。
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ホーソン、ホロヴィッツコンビシリーズ第二弾。
犯人の手がかりがどこかに隠されてると思うと一文も読み逃せない。油断できない。
集中して読んでたつもりなんだけどな、謎が解き明かされるとこはもうページを行ったり来たり。笑
そして深まっていくホーソンの謎。続編が楽しみで仕方ない!