彼女の名前は [Kindle]

  • 筑摩書房
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感想・レビュー・書評

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  • 韓国の女性達の物語。年齢や立場は様々だけれど、共通しているのは戦っている女性たち、というところだ。
    韓国の話だけれど、決して他人事と思えない、どこの国の女性もきっと同じような思いをしてきているのだろう。
    今は、たぶん昔より改善されてる部分も多々あるのだろうけど、きっと根っこは変わっていない。
    それでも、少なくともずっとマシになっているのは、戦ってくれた先駆者がいたおかげなんだな、とつくづく思う。
    自分一人の事じゃなくて、未来へ繋ぐために声をあげることは大事なんだと改めて気付かされた。

  •  これが読みたかった―! 翻訳して届けてくれてありがとーう! と、明後日の方向におがむぐらい、今の私が欲していた小説。 オムニバス形式の小説で、一本十ページ前後の短い話ばかりなので、とっつきやすい。韓国が舞台ですが、「これ、日本でもあるなあ」という部分が多く、それでいて、「日本より先にいってるなあ」と思うところもあって。同じ悩みをもった主人公に共感したりして、本当に今の私が読みたかった本でした!

  • チョ・ナムジュさんの作品は正当なフェミズム本と言えないかもしれない。
    男性を批判するわけではない、だが多くの男性は非難する内容が多いだろう。しかし、多くの女性は共感を持つだろう。前「82年生まれ」で投げた一石を引き受けてのこの作品・・というかインタビュー集。結構、私も同じ感覚に、経験に憤りや落胆を受けた日々を思い出した。韓国ドラマが日本で受けるところはそこも多いだろう。そして韓国は日本の30年前という向きも多いだろう。
    だが日本だって「社会的地位153国中121位」男女格差「149か国中110位」
    巻末で韓国は世代間の価値観の差が大きいというが、日本だって地方、まして限界集落的エリアに行くと有りえないほどの前世期異物、価値観の化物が潜んでいる。
    最近時間が出来てみる回数が増えたマイナーな国の映画はそこをついているものが多く、衝撃という安易な言葉では片づけれない想いに沈む。中近東・アフリカはもとより、中国、北朝鮮以外にもロシア、欧州各国、そしてアメリカや英国フランスでも闇に沈む女性蔑視は多い。

  • 女という生き方がこんなにもこの世界で歩きずらいなんて、意識してなかった。
    男という生き方はどうなんだろう。女だけ?

  • いろいろな人物の出来事がまるで夢を描写しているように感じる。これらの出来事を早く書き留めておかないと、夢のように消えて無くなるんじゃないかと思ったからなのか。

  • 韓国の女性は戦っていると思った

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著者プロフィール

チョ・ナムジュ:1978年ソウル生まれ、梨花女子大学社会学科を卒業。放送作家を経て、長編小説「耳をすませば」で文学トンネ小説賞に入賞して文壇デビュー。2016年『コマネチのために』でファンサンボル青年文学賞受賞。『82年生まれ、キム・ジヨン』で第41回今日の作家賞を受賞(2017年8月)。大ベストセラーとなる。2018年『彼女の名前は』、2019年『サハマンション』、2020年『ミカンの味』、2021年『私たちが記したもの』、2022年『ソヨンドン物語』刊行。邦訳は、『82年生まれ、キム・ジヨン』(斎藤真理子訳、ちくま文庫)、『彼女の名前は』『私たちが記したもの』(小山内園子、すんみ訳)、『サハマンション』(斎藤真理子訳)いずれも筑摩書房刊。『ミカンの味』(矢島暁子訳、朝日新聞出版)。『ソヨンドン物語』(古川綾子訳、筑摩書房)が近刊予定。



「2024年 『耳をすませば』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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