NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX (日本経済新聞出版) [Kindle]
- 日経BP (2020年10月22日発売)
- Amazon.co.jp ・電子書籍 (449ページ)
感想・レビュー・書評
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ビジネスモデルの話かと思っていたら、会社内部の仕組みの話だった。
他者との接し方、何かのルールを考える上で参考にしたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
Netflix のオリジナルドラマ「サンクチュアリ」をみてから、こういうドラマを作れるのは一体どういう企業なんだろうと思って読み始めた
休暇規定を撤廃するとか経費の承認プロセスを廃止するとかこの本に書いてあることは確かに一般的な企業では到底受け入れられないだろう
しかしエンターテイメントを生業とする企業に限ってはどうだろう?
エンタメを提供する会社は何よりもその会社自体が面白くないと、結果として面白いコンテンツが生み出せない
Netflix はこのエンタメを突き詰めたサービスを提供するからこそ、社内のルールを撤廃するというそれこそ最上級のエンタメを社員に提供しているのではないか、と思う -
雇用の法的な面で取り入れることができないものはあるものの、多くは納得できるし組織に取り入れたいと感じる。大前提として性格面を含めた優秀な人を採用することが最も重要に見えるので、採用プロセス自体の問題になるだろう。
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とても良い。組織のこと、とくに立ち上げや立て直し、成長組織など変化のある組織をみている人には合っている。
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内容の概略】
本文中の3本柱は「能力密度」「率直さ」「コントロールよりコンテキスト」とあるが、個人的にまとめると以下の3点。
「最高の職場は最高の同僚」とし、"能力密度"の高い人材を集める
→能力密度=(テクニカルスキル+ヒューマンスキル)x(情熱+誠実さ)
「NETFLIXの一員という意識」を徹底し、社内情報の公開・社内規定の廃止を進める一方、社員個人に権限と責任を委ねる
「社員同士で高めあう風土」を醸造し、(建設的な)批判的フィードバックを日常的に交し合う文化を維持する
【感想】
組織論を語った書籍の一つで、 社員の体験談が随所に挟まれていてイメージがしやすい。
当事者である創業者と分析者の教授の2人の視点が織り交ぜられており、中立を保った視点が好印象。
エンタメ分野の企業が題材のためか、読み進めやすいテンポの良さがあった。 -
最初は組織論のような話だったが、最後の方はカルチャーマップ的な話になって、何だか論点が拡散しているような気もしたが、個人的には、比較的このネットフリックスの考え方に近いと言えなくもない組織に属したことがあったので、色々と興味深く読んでいた。それにしても、ここ数年だけでもネットフリックスに対する評価は激しく変わっていて、世の中は移り変わるものだなあと改めて感じる。
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成長を続けるNetflixについて、その組織づくりの秘訣を紹介した本。
Netflixでは、社員の能力を最大限に引き出し、クリエイティブであり続けるために、「自由と責任」をポリシーとして掲げている。
なぜそのようなポリシーを掲げるのか、社員が自由に働いているのに会社が機能し発展するのはなぜか。
ガバナンスや内部統制などといったルールが強化される昨今の日本の企業とは対極的に、Netflixではむしろルールを撤廃する方向に動いている。
クリエイティブ産業のNetflixだからこそ追求できる組織づくりではあるが、その取り組み内容を見ていくと実は日本の企業にも活かせることは多い。
新時代の組織づくりや働き方を考えるうえで、大変参考になる良書。