創元SFアンソロジーの最新巻(二〇二一年十月刊行)。最前線に追いついたぞ!
以下、紹介とネタバレの線引きは難しいな〜の感想。
■小川一水『未明のシンビオシス』
大災害後の日本が舞台の冒険活劇なんだけど、国土や国家がどうというあたりよりも、AI搭載のアンドロイドと当たり前に共存する未来の世界の話として、興味深かった。
■川野芽生『いつか明ける夜を』
(未読。幻想的過ぎて挫折。)
■宮内悠介『1ヘクタールのフェイク・ファー』
お、わかりやすい謎でぐいぐい読めるぞと思ったら、謎は謎のまま、でもこれは文体が面白くて良かった。(あとがきもおもしろかった。)
■宮澤伊織『ときときチャンネル#2【時間飼ってみた】』
配信がそのまま小説に…なんかすごく今っぽい作品。ってそれこそおばあちゃんみたいな感想になってしまった。相対性理論って一度どこかで解説を読んで納得したつもりになったけどもう覚えていない。
■小田雅久仁『ラムディアンズ・キューブ』
技術の発展により永遠の生を手に入れた知的生命体の社会が登場する壮大な物語なのだが、とてもそうは思えないような冴えない日常シーンから始まって、ここまで広げていく筆力に感嘆するしかない。(あとがきもおもしろかったその2。)
■高山羽根子『ほんとうの旅』
本当と嘘についての会話劇。アーグルトン、知らなかった。
■溝渕久美子『神の豚』
三十歳くらいの女性が主人公で、二十年くらい未来の台湾が舞台になっている。今の私や私を取り巻く環境と、もちろん違いもたくさんあるが、変わらないこともたくさんある。違いよりも身近さのほうを強く感じさせる文章で、命を頂くことや国際関係について、考えさせられる数々のフレーズがあった。
■松樹凛『射手座の香る夏』
(未読。返却期限も迫ってたし、いまいち乗れなくて断念。)
こちらにも失礼します♪
Genesisシリーズ、私も時々読んでます。いろんな今時SF読めて楽しい...
こちらにも失礼します♪
Genesisシリーズ、私も時々読んでます。いろんな今時SF読めて楽しいですよね!ただあまりSF読みでないので、ついていけない話だとつい読み飛ばしてしまうんですが‥
GENESIS仲間見つけられて嬉しいです。
私もとばしとばしで、SF向いてないかな〜な...
GENESIS仲間見つけられて嬉しいです。
私もとばしとばしで、SF向いてないかな〜などと思う瞬間もあるのですが、たまにものすごく感動したり好みドンピシャだったりするものに出会うので、このシリーズはまってます。
裏方である編集者さんたちの熱い思いがダイレクトに伝わってくるところも好きです。そういえば創元ミステリ文庫も、表紙裏とかではなく巻頭にちょっとした紹介文ありますよね。創元ファンになりつつあるかも…
そうですね!GENESISって毎回なんだか編集者さんたちの熱い感じが出てますよね!いいの見...
そうですね!GENESISって毎回なんだか編集者さんたちの熱い感じが出てますよね!いいの見つけたから読んでもらいたいっていう。
創元ミステリ文庫もそうなんですか?ミステリーは「読むぞ!」とがっついてたので見逃してました‥今度ちゃんと見てみます!