- Amazon.co.jp ・電子書籍 (375ページ)
感想・レビュー・書評
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面白かった。作者の物理や化学の知識に驚かされるが、ストーリーが良いし、何より登場人物(ロッキー含めて) が人間臭いところが良い。そう考えるとこれを翻訳した人は凄いなと改めて感心した。
映画オデッセイの原作者だったのね。プロジェクトヘイルメアリーも映画化されるらしい、絶対見に行こう。下巻も読もう! -
「火星の人」もそうだったけど、著者が描く主人公は孤独に追い込まれても絶望しないしモラルも失わない。描き方もユーモラスですらあり、読んでいて吹き出してしまったシーンもある。そういうメンタルが非現実的とは思うけれど、それでも本作は面白い。人類が絶滅してしまう規模の災厄、しかも30年以内。どうやって人類を救う?
謎解きミステリーの要素も盛り込みながら下巻へ。
第2作の「アルテミス」はパスしてしまったけど読んでみるかな? -
このSFがすごい2022年海外編1位だったので読んだ。
国内編1位の法治の獣もそうだが、いろいろな仕掛けや作者ならではの科学的なリアリティある探索や試行錯誤に新鮮さはあるが、基本プロットはオーソドックスなSFで、過去前衛的?もしくはアイデア勝負なSFが多いなと思う年もあったことから、今年はオーソドックスなSFへの評価に回帰しているのかなとおもった。
内容としては、全体に、作者ならではの科学的なリアリティとセンスオブワンダーを同時に感じさせる世界設定と、それをベースに次々におそう危機を科学的なアプローチで試行錯誤で乗り越えるプロットを親しみの持てる主人公の人柄で感情移入することができ、そしてその主人公の成長を一緒に楽しめて非常に面白かった。 -
Amazonの評価が高かったので読んで見ました。
SFは「嫌いじゃない」程度で、
昔はヴェルヌの作品など結構読んで、好きでした。
しかしこの作品は、SFを読み慣れていない人には、
ちょっと伝わりづらいのかなという印象でした。
大まかな目的と状況は理解したつもりですが、
見慣れないカタカナばかりだったので、
画が浮かばないシーンや状況が多かったですね。
映像化されるようで、作り方によってはわかりやすく、
もっと面白いものになると思います。 -
◆おすすめ度◆
・宇宙船を舞台としたSF小説度:★★★★
・危機に次ぐ危機度:★★★★★
・友情物語度:★★★★★
◆感想◆
宇宙船の中で一人目を覚ました主人公。しかし、そこがどこなのか、自分は何者なのかも思い出せすにいた…
「ここはどこ、私はだれ?」みたいな状況で覚醒した主人公が、次第に記憶を取り戻し、壮大な目的を達成すべく困難に立ち向かうSF小説。
はじめは映画『アルマゲドン』みたいな愛と感動のSFみたいな展開かと思ったら、大違い。
前半は『火星の人』同様、主人公が科学的な知識と様々な工夫で困難を乗り越えていく様子が読みどころの、サバイバルなSF小説。
ところが後半になって、物語のテーマが激変。
激変というかテーマが増加。
びっくりです。その後の展開も予想外。
危機に次ぐ危機を乗り越え、苦難の末にようやく光明が見えたかと思ったら、とんでもない危機にまた見舞われて。
しまいには『冷たい方程式』ばりの選択をしなければならない主人公。
最後の最後まで気を抜けない緊張感。
それでいてコミカルなシーンや、泣けるシーンもあったりして。
読後は「友情」がテーマの青春小説のような爽快感も。
一期一会ですねえ。