プロジェクト・ヘイル・メアリー 上 [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 感想は下巻で。

  • 面白かった。作者の物理や化学の知識に驚かされるが、ストーリーが良いし、何より登場人物(ロッキー含めて) が人間臭いところが良い。そう考えるとこれを翻訳した人は凄いなと改めて感心した。
    映画オデッセイの原作者だったのね。プロジェクトヘイルメアリーも映画化されるらしい、絶対見に行こう。下巻も読もう!

  • 「火星の人」もそうだったけど、著者が描く主人公は孤独に追い込まれても絶望しないしモラルも失わない。描き方もユーモラスですらあり、読んでいて吹き出してしまったシーンもある。そういうメンタルが非現実的とは思うけれど、それでも本作は面白い。人類が絶滅してしまう規模の災厄、しかも30年以内。どうやって人類を救う?

    謎解きミステリーの要素も盛り込みながら下巻へ。

    第2作の「アルテミス」はパスしてしまったけど読んでみるかな?

  • えっ、なにこのおもしろさ!っていうくらいおもしろい。あっというまに上巻読んじゃった、という感じ。
    地球に滅亡の危機が迫り、解決策を求めて宇宙にいく、って話なんだけど、まさか異星人とのファーストコンタクトものになるとは知らなくて驚いたんだけど、それがものすごく楽しい。ものすごくワクワクする。読んでいて、思いがけず異星人に出会った主人公と同じく興奮する感じ。さすが「火星の人」の著者だけあって、ユーモアがあって明るくて、悲壮な感じがないのがいい。地球滅亡の危機を救うってことでも、異星人とのコンタクトってことでも、今年読んだ「三体」と比べてしまうんだけど、「三体」もすごくおもしろかったけれど、読んでてずっと怖かった。異星人に存在を知られただけで瞬殺される、っていう世界で。それに比べてこちらは、異星人はすごく友好的で、なんかもうキュートな感じすらあって。次第にコミュニケーションをとって、意思疎通ができるようになって、全然違うお互いの星のことを知って、っていう過程がほんとうにおもしろい。
     物理化学的な話も満載で、読んでてもまーったく理解してないけど、それは全然気にならない。

  • このSFがすごい2022年海外編1位だったので読んだ。
    国内編1位の法治の獣もそうだが、いろいろな仕掛けや作者ならではの科学的なリアリティある探索や試行錯誤に新鮮さはあるが、基本プロットはオーソドックスなSFで、過去前衛的?もしくはアイデア勝負なSFが多いなと思う年もあったことから、今年はオーソドックスなSFへの評価に回帰しているのかなとおもった。

    内容としては、全体に、作者ならではの科学的なリアリティとセンスオブワンダーを同時に感じさせる世界設定と、それをベースに次々におそう危機を科学的なアプローチで試行錯誤で乗り越えるプロットを親しみの持てる主人公の人柄で感情移入することができ、そしてその主人公の成長を一緒に楽しめて非常に面白かった。

  • なんだ!SF小説って面白いんだ!今まで読んだのが合わなかっただけらしい。
    すごく想像力をかき立てられる!ミズ・ストラット、アストロファージ、そしてロッキー!
    もちろん難しくていまいちイメージできないところもあるにはあるんだけど、それはそこまで問題にならない。
    とにかく、はやく下巻も読んでみよう!

  • どこだかわからないラボのような場所で、沢山の管につながれた状況で主人公が目を覚ますところから物語が始まる。
    主人公は、徐々になぜこの場所にいるのかを思い出していくとともに、この奇妙な場所でどう生活すべきかを模索し、また、何をすべきかを思い出していく。

    このように主人公が何も覚えていないため、読み手は主人公と一体になって物語の中を泳いでいくことができる。これが、読み手の没入感を高めている。

    主人公はアストロファージという微生物から地球・太陽を守るべく、アストロファージに耐性のあるクジラ座のタウ星まで恒星間航行をしてきたことを思い出す。

    本作は、現在の宇宙船内と過去の記憶を行ったり来たりしながら進行していく。
    そのいずれの場面でも、手持ちの知識と機材で、何とか打開策を見出していく過程が面白い(この点、オデッセイ(火星の人)と同じ感触である。)。
    この、徐々にできることが増えていく感覚は、マインクラフトやスターデューバレーのようなゲームと通じるところがあり、ひとを夢中にさせるのだろう。

  • Amazonの評価が高かったので読んで見ました。
    SFは「嫌いじゃない」程度で、
    昔はヴェルヌの作品など結構読んで、好きでした。
    しかしこの作品は、SFを読み慣れていない人には、
    ちょっと伝わりづらいのかなという印象でした。
    大まかな目的と状況は理解したつもりですが、
    見慣れないカタカナばかりだったので、
    画が浮かばないシーンや状況が多かったですね。
    映像化されるようで、作り方によってはわかりやすく、
    もっと面白いものになると思います。

  • ◆おすすめ度◆
    ・宇宙船を舞台としたSF小説度:★★★★
    ・危機に次ぐ危機度:★★★★★
    ・友情物語度:★★★★★

    ◆感想◆
    宇宙船の中で一人目を覚ました主人公。しかし、そこがどこなのか、自分は何者なのかも思い出せすにいた…

    「ここはどこ、私はだれ?」みたいな状況で覚醒した主人公が、次第に記憶を取り戻し、壮大な目的を達成すべく困難に立ち向かうSF小説。
    はじめは映画『アルマゲドン』みたいな愛と感動のSFみたいな展開かと思ったら、大違い。
    前半は『火星の人』同様、主人公が科学的な知識と様々な工夫で困難を乗り越えていく様子が読みどころの、サバイバルなSF小説。
    ところが後半になって、物語のテーマが激変。
    激変というかテーマが増加。
    びっくりです。その後の展開も予想外。

    危機に次ぐ危機を乗り越え、苦難の末にようやく光明が見えたかと思ったら、とんでもない危機にまた見舞われて。
    しまいには『冷たい方程式』ばりの選択をしなければならない主人公。
    最後の最後まで気を抜けない緊張感。
    それでいてコミカルなシーンや、泣けるシーンもあったりして。

    読後は「友情」がテーマの青春小説のような爽快感も。
    一期一会ですねえ。

  • 「火星の人」で一躍有名になったアンディウィアーの最新作。今回も火星の人と同様、宇宙が舞台のSFであるものの、恒星間航行を伴った、よりスケールの
    SFとしてのスケールの大きさを伴いつつ、独特のリアリティを持たせたうえで、ハラハラする展開をコミカルに描いているのは、まさにアンディ・ウィアーといったところ。

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