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感想・レビュー・書評
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クソ読みづらい。内容が難しいとか基礎知識がいるからってのも理由だけど、Google翻訳みたいな文章と講話をそのまま文章にしてるからってのが大きい。
例えば、P.66 まず「対等願望」と呼ばれるものです。ギリシャ語で「平等に尊重されたる」という意味です。
いやいや、「対等願望」は日本語やろ!
それを書くなら「isothymia」はギリシャ語で〜 やろ、せめて「アイソサミア」は〜 やろ。
元々は英語の講話を日本語訳したと思われる。が、翻訳・編纂した人も日本語がネイティブではないと思われる。編集者なのかもあやしい。
著者欄にビッグネームが並んでるけど、翻訳・編纂した人の名前がない。名乗れ!
すごくいい内容なのになぜこんな事になったのか。残念な本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
マルクス・ガブリエルやフランシス・フクヤマ、エマニュエル・トッドなどの知識人を集め、今日の世界が直面するさまざまな問題に関するこの先の展開を聞くという主旨の本。スタンスが違うから回答が異なるのは当然として、それらの違いに対し、まとめ役である朝日新聞はどのような見解を持つのかを伝えるべきではないか。これでは新聞の特集記事と変わらない。要するに「あんな意見もある。こんな意見もある」というネタ祭りのような展開だということだ。
とは言え、気になってチェックした箇所もいくつかあった。ジョゼフ・ワイゼンバウムは「人類はいとも簡単に、機械や非生物学的なものに人間的機能を見出してしまう」と言った。確かに人間は何でも擬人化する傾向がある。いわばアニミズムだ。
メレディス・ウィティカーは勤めていたgoogleに反旗を掲げる背景を持つが、彼女はChatGPTの背景にある人為的な搾取に警鐘を鳴らす。これを考えすぎ、もっとポジティブにと説くのが安宅和人だが、両者の意見が表面的にしかすり合わず、鼎談(手塚真を含む)としてはいささかみっともない。マルクス・ガブリエルは<否定できない事実の構築>によって分裂しつつある世界を再構築すべきと提唱する。彼はこれを<道徳的事実>と定義するが、さてこの構築に現実的な力がどれほどあり、どれほどのライフスパンでゴールを目指すかについてはあまり見えてこない。
全体に食い足りない部分はあるが、世界の現状をアウトライン的に押さえておきたいという目的であればそれなりの役割は果たしてくれるだろう。 -
ウクライナ戦争の行方、民主主義や資本主義はこれからどうなるのか? AIの進歩と利用の拡大は人類の未来にどんな影響を与えるのか・・・ 今まさに議論していくべき話題についての論考が集められています。
新自由主義のおかげで資本主義はbloody capitalismになるし、公共空間の破壊で民主主義は形骸化するし、権威主義的な国家はますますやりほうだいだし、AIも悪用されそうだし・・ 未来は明るくはなさそうですね。