遠い水平線 (白水Uブックス 115 海外小説の誘惑)

  • 白水社 (1996年8月1日発売)
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感想 : 25
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身元不明遺体は一体何者なのか?
安置所に運び込まれた身元不明の遺体に何故か惹かれたスピーノは、正体を探る為行動を始める…。
何度も読み返すが断片的に出てくる情報が上手く繋がらず…1人の男の足跡を辿る辺りは同作者のインド夜想曲のようだが、インド夜想曲のラストのようなカタルシスは無い。しかし、断片的に出てくる場面には惹かれる…フランス文学や映画っぽいなと少し思ったり。或いはアドベンチャーゲームのようだとも感じる。スピーノにもスピーノが逢う人々にも置いてけぼりにされてるのに、何故かやり取りに惹かれ、読み返しては考える。これでは遺体の身元を探るスピーノと同じではないか…

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 図書館本
感想投稿日 : 2023年4月12日
読了日 : 2023年4月5日
本棚登録日 : 2022年10月26日

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