Yの悲劇 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2010年9月25日発売)
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本棚登録 : 1208
感想 : 88
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ドルリー・レーンシリーズ第2弾!
レーンにとって、とても辛い事件…。
私はどちらかと言うと『X』より『Y』の方が好みです。どちらも面白いですが^ ^

裕福な一族の主人、ヨーク・ハッターの死体が発見される。遺書があったので自殺と思われる。
その後、聾唖の長女ルイーザを狙った毒殺未遂事件がおこり、ヨークの妻、エミリーが何者かに撲殺される。
変わり者ばかりの集まる一族で、誰もがあやしい。
行き詰まったサム警視は、ドルリー・レーンに捜査の協力を依頼する。

今回は風変わりな一族が特徴です。
自殺したヨークは化学者で引きこもり。
妻エミリーは横柄で傲慢。
先夫との子ルイーザは聾唖で盲目。
長女バーバラは奇才の詩人。
次女ジルは美人の不良娘。
長男コンラッドは遊んでばかり。
etc…

事件の真相が明らかになっていくうちに、レーンは己の推理力を過信していたこと、真実に対する恐れを抱いて葛藤していきます。
後半はすごく辛い。
レーンの気持ちが痛いです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月22日
読了日 : 2022年3月22日
本棚登録日 : 2022年3月22日

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