災厄の町 (ハヤカワ・ミステリ文庫 2-12)

  • 早川書房 (1977年1月30日発売)
3.51
  • (10)
  • (19)
  • (37)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 179
感想 : 24
5

2022年10月8日読了。田舎町ライツヴィルを訪れた探偵クイーン、町の名家ライト家と懇意になるが、そこで起こる不穏な出来事に町の噂話は加速していき…。架空の町を魅力的に描きその中でエラリイをある種狂言回しとして動かす、というコンセプトが作者も気に入ったのだろう、その後も「ライツヴィルもの」としてシリーズ化された模様。閉鎖的な田舎町にエラリイのような「シュッとした男」が訪れるとそりゃあモテるものなのだろうな…エラリイの確信的なイチャイチャぶりには当てられるが、終盤に明かされる真相、人間心理に根ざした関係者たちの動機には読み終わって思わず唸らされる…。ほんと小説がうまいなあ、この人。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ小説
感想投稿日 : 2022年10月8日
読了日 : 2022年10月8日
本棚登録日 : 2022年10月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする