人生と愛

  • 紀伊國屋書店 (1986年4月25日発売)
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本棚登録 : 77
感想 : 4
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人の行動を表面的な正否によって評価するのではなく、「彼(彼女)の行動を駆動するものは何か」という問いを立てることの重要性を改めて確認できた。
表向きは正しく聞こえることだけを信じると、扇動家の言葉に騙されるかもしれない(騙された=加担した と見做される場合も考えられる)。
本書ではテーマは様々だが、特に印象に残った点を幾つか纏めると
・人を惹きつけるものはたった一つ、生き生きしていること(人を惹きつけるのは生きているものである) P184
・真の対話は意見を変えさせることでも、争いでもなく、交換である。P148
・私たちは人間らしい生の表現と成長という心構え(あることが問題なのであって、持つことや、使用のみ、前進のみという態度とは反対のもの)を必要としている。P149
・真の過剰社会について。P79

他にも多々感銘を受けた記述があり、今後何度も読み返す一冊になると確信した。

2022/12/20 再読了

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年3月21日
読了日 : 2022年12月20日
本棚登録日 : 2022年3月2日

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