「キツいで、この終わりかた」ってのが読後直後の印象。そういう意味では、やってくれたな西尾維新って感じだけど、この「囮」を続く「恋物語 ひたぎエンド」のプロローグ、情況説明的な部分を担ってると割り切れば、その長いプロローグに相応しい見せ場があるだろうことを期待せずにいられない。としか言いようがない。‥自我の発露という内面的な変化への戸惑いに対する抵抗は成長における必然とも自然ともいえる。が、この「囮」では撫子の「怠惰」「面倒臭がり」という言葉に表される、この世での在りよう、言いかえれば執着の凄まじさが怪異を創出、その破壊的なまでの自我の発露に撫子の強さをみる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ラノベ
- 感想投稿日 : 2011年7月10日
- 読了日 : 2011年7月9日
- 本棚登録日 : 2011年7月7日
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