囮物語 (講談社BOX)

著者 :
  • 講談社 (2011年6月29日発売)
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本棚登録 : 3993
感想 : 327

「キツいで、この終わりかた」ってのが読後直後の印象。そういう意味では、やってくれたな西尾維新って感じだけど、この「囮」を続く「恋物語 ひたぎエンド」のプロローグ、情況説明的な部分を担ってると割り切れば、その長いプロローグに相応しい見せ場があるだろうことを期待せずにいられない。としか言いようがない。‥自我の発露という内面的な変化への戸惑いに対する抵抗は成長における必然とも自然ともいえる。が、この「囮」では撫子の「怠惰」「面倒臭がり」という言葉に表される、この世での在りよう、言いかえれば執着の凄まじさが怪異を創出、その破壊的なまでの自我の発露に撫子の強さをみる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ラノベ
感想投稿日 : 2011年7月10日
読了日 : 2011年7月9日
本棚登録日 : 2011年7月7日

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