猫町 (立東舎 乙女の本棚)

  • 立東舎 (2016年11月25日発売)
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感想 : 43
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二十九乙女読了です♪
本書「猫町」がシリーズ第2作品、第1作となる「女生徒」は未読ですが、本書の初版が2016年11月25日、多くの読者に支持されていることを改めて実感しました。

本書は図書館で予約していた本で、同時に他2作品もお借りしてきました(電子書籍も含めると計4冊をまとめ借り♪)。

なので、しばし乙女シリーズが続きます。

さて、本書は萩原朔太郎さんは大正時代に活躍し「日本近代詩の父」と称される詩人だそうです^^;
みなさんご存知でした???
無知の代表みたいな私σ(・ω・`)、知らなかったので、本書をきっかけに少~しだけググってみました。

そして、しきみさんとのコラボ作です。

不思議な世界観ですが、嫌いじゃないです。
ん?ってことは、好きでもないのか...
いや、そんなことはないはず...

今日は何故か猫ニャンとご縁のある1日でした。

<あらすじ>
「猫町」は、萩原朔太郎の短編小説です。1935年に雑誌「セルパン」に掲載されました。詩人の「私」が北越地方の温泉に滞在していたときの不思議な体験を描いています。

「私」は、山の中を歩いてU町に行こうとしますが、道に迷ってしまいます。

ふもとに着くと、そこには美しい町があります。町は調和と緊張のバランスを保っています。

通りの真ん中をネズミが走ると、町の調和が崩れます。そのとたん、町は猫だらけになります。

「私」は恐怖におののきますが、気がつくと、町は平凡な田舎町に戻っています。

この小説は、方位の反転や幻覚など、現実と非現実の境界を曖昧にする手法を用いています。萩原朔太郎の麻薬や精神病の経験が反映されているとも言われています。また、猫とネズミの対立は、日中戦争の影響を受けたとも考えられます。

この小説は、不安と緊張の時代に生きる人間の心理を、独特の文体とイメージで表現した作品です。



萩原朔太郎の『猫町』が人気イラストレーターとコラボレーション!

萩原朔太郎の『猫町』が、『刀剣乱舞』のキャラクターデザインなどで知られ、pixivフォロワー21万人超えを誇るイラストレーター・しきみによって、鮮やかに現代リミックス。
全イラスト書き下ろしで贈る、珠玉のコラボレーション・シリーズです。
巻末には、『グッドモーニング』『死んでしまう系のぼくらに』などで知られ、今をときめく詩人・小説家である最果タヒのシリーズ共通エッセイを収録。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊です。

著者について

萩原朔太郎
明治19年(1886年)群馬県生まれ。詩人、小説家。「日本近代詩の父」と称される。中学在学中に級友と共に『野守』という回覧雑誌を出して短歌を発表する。主な詩集に、『月に吠える』『青猫』などがある。

しきみ
イラストレーター。東京都在住。『刀剣乱舞』など、有名オンラインゲームのキャラクターデザインのほか、多くの書籍の装画やファッションブランドとのコラボレーションを手がけている。画集に『獏の国』がある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年2月3日
読了日 : 2024年2月3日
本棚登録日 : 2024年2月3日

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