ボーン・コレクター 上 (文春文庫 テ 11-3)

  • 文藝春秋 (2003年5月9日発売)
3.90
  • (182)
  • (318)
  • (223)
  • (15)
  • (0)
本棚登録 : 2214
感想 : 193
5

鬼★5 ハラハラドキドキ! リアル安楽椅子探偵と新米女性巡査が殺人鬼を追う! #ボーン・コレクター

■きっと読みたくなるレビュー
凄い凄いとは聞いてましたが、読み終わってやっぱり凄かった。
これは猟奇殺人サスペンスミステリーの傑作ですね。圧倒的★5です。

なにより登場人物がエグイ。
主人公のリンカーンライム。リアルな安楽椅子探偵、そして鑑識のプロって、どんな設定なんだ。しかも胸に秘めた想い、過去を悔いる描写がマジ痺れる。

バディとなる女性巡査もキュートなんですよね~
ひた向きで純粋、それでいて強い信念をもつ彼女の姿に惚れてします。

そしてある意味主人公、不気味な犯人、ボーンコレクター。
こんなにも魅力的な犯人は見たことがない。単なる猟奇殺人ではなく、あきらかに知的で愚直。なぜこんなことをやっているのか、いったい何者なのか…
少しずつ手掛かりが明るみになるも、全然正体がわからない。これは怖い!!

犯人を追う緻密な鑑識技術も本作の読みどころ。
指紋足跡はもちろん、ひとつの塵、ごくわずかな繊維からも、どんどん情報を引き出していく。さらに圧倒的な知識と分析力で犯人の特徴や居場所を推理していく。

ここまで磨き抜かれた証拠推理は体験したことがないです。
また驚かされたのは、猟奇殺人事件が起こった理由、動機ですね。正直、常人が考えられる内容ではありません、すごい発想力でした!

物語としてもよくできてる。プロットが完璧なんですよね。
序盤、最初の事件発生から登場人物を紹介。その後、鑑識技術をもとに捜査を展開させていく。アクションあり、警察内部のゴタゴタもありで、怒涛の後半へ。

下巻にはいると、もう読み手は止まらない。想像していた三歩くらい先をいく急展開!信じられないような真相、そして犯人とのやりとり…

はぁ?マジで?!
まさに「ハラハラドキドキ」という形容がそのまま当てはまる、超ド級のサスペンスミステリーでした。

続きはこちらの下巻にて。
https://booklog.jp/users/autumn522aki/archives/1/4167661357

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2023年1月15日
読了日 : 2023年1月14日
本棚登録日 : 2023年1月14日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする