第一章
貧困に苦しむ主人公は、廃頽的な生活の中、強欲な金利貸しの老婆殺害しその資産を社会に有効な活用をしようと計画、実行する。予定外にその妹も殺害してしまう。感情は昂るが、冷静な大罪をおかす。
第二章
犯した罪の発覚への恐れから、精神的に不安定となり、体調を崩し、犯行を仄めかすような行動もとる。酔漢の知人の事故に遭遇し、その哀れな娘と知り合う。
第三章
元々の性格でもあるが、精神的不安定さも加わり、心配してくれる、母や妹、友人らをも受け入れない。自身の能力に偏愛している。
そして、予審判事と彼の発表された論文「非凡人は、人類の救いになるなら法律を踏み越える権利を持つ」という思想から、スリリングな口論となる。
市井の貧しさ、アルコールへの依存度の高さ、社会主義制度への不満とか?上巻は、社会全般に反抗的な主人公の、現実と理想の落差というような感じでしょうか。
登場人物の会話が多くて、多くて。
この作品は、著者がお金が無くて、長編多作が必要で、口頭筆記させたとか。
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読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
新潮文庫
- 感想投稿日 : 2022年3月15日
- 読了日 : 2022年3月15日
- 本棚登録日 : 2022年3月15日
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コメント 5件
moboyokohamaさんのコメント
2022/03/16
おびのりさんのコメント
2022/03/16
松子さんのコメント
2022/03/16
おびのりさんのコメント
2022/03/16
松子さんのコメント
2022/03/16