読み耽る本棚
- 新装版 ムーミン谷の冬 (講談社文庫)
- トーベ・ヤンソン
- 講談社 / 2011年6月15日発売
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夜中にふと目を覚ましたときの不安、
「世界じゅうがどこかへいっちゃったよ」
世界がこのままだったらどうしよう?
自分の居場所がわからなくなる不安。いつもと見慣れぬ白い静かな世界。でもなれるとそれも心地よい。
恥ずかしさのあまり姿を消したとんがりねずみ、凍死する子リス、遠くの狼に憧れる子犬、空気を読めないヘムレンさん、温まりたいだけなのに、座るのにすべてを凍らせるモラン…。
ミイは、一人で冬を楽しむ。
おしゃまさんは的確なアドバイスを与える。
相変わらず寂しいけど、春はくる。みんな元の場所へ。
でも、死んだ子リスは死んだまま。(死んでも尻尾は立派だけど)
2013年2月4日
カテゴリ
ダーク・ファンタジー