ベスト・オブ・ベケット 1

  • 白水社 (1990年10月1日発売)
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本棚登録 : 363
感想 : 52
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喜劇的なまでの絶望。GodotはGodなのかと思ったりもしたけど、これは何者でもかまわないか。神か、死か、希望か。各々が勝手に思えばいいのだろう。
一幕では間抜けにも見える待ちぼうけが、二幕で永遠性を帯び、絶望感に襲われる。自分もゴドーを待っているのかもしれない。飽くまでも受動的に与えられた生に絶望を覚える。

スーザン・ソンタグは戦時下のサラエヴォでこれを上演したという。待てども来ないNATO(クリントン)への皮肉だったのか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 戯曲
感想投稿日 : 2012年1月26日
読了日 : -
本棚登録日 : 2012年1月24日

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