賢者のおくりもの

  • 冨山房 (1983年12月3日発売)
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本棚登録 : 403
感想 : 42
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おくりものは難しいなと思います。

これまでを振り返っても、自分があげたいもの、相手が喜んでくれるだろうという自分の勝手なストーリーを描いたものを贈りがちでした。

本当に相手が欲しいと思っているもの、相手にとってまさに素敵なものは、日頃から相手のことを素直に見ていないと見つからないものです。

贈り物とは、物を通じて言葉では言い尽くせない自分の気持ちを相手に伝えることなんだと、気付きました。

以前、文化人類学的の贈与論にのめり込んでいたことがありましたが、この『賢者のおくりもの』を読んで贈り物の本質を今一度見つめ直しました。

どことなく寂寥の感が漂う絵も素敵で、ストーリーの雰囲気を盛り上げてくれます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 自己啓発
感想投稿日 : 2016年1月9日
読了日 : 2016年1月7日
本棚登録日 : 2016年1月7日

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