ダーク・ハーフ

  • 文藝春秋 (1992年9月1日発売)
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感想 : 9
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主人公、サド・ボーモントは子どもの頃、脳から人間の器官が腫瘍として摘出された。彼は大人になり、教師と売れない兼業純文学作家になっていた。しかし、彼には裏の顔がある。「ジョージ・スターク」、暴力とホラーを愛するベストセラー作家だ。
ある日、サドは裏の顔について公表し、「ジョージ・スターク」というペンネームを埋葬することにした。その時から、サドの邪悪な半身(ダーク・ハーフ)は牙をむき始めた。

自分の半身が敵対するというのは、防ぎにくいという意味でも、自分が生みの親だという意味でも怖い。名前を与えることの意味は重い。
高校時代からの数年間、キングに傾倒していた。翻訳も合わせてキングの文の色にどっぷりはまった。細かすぎる、くどすぎる描写が気持ちよい。絶望的な場面が多くてドキドキする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: S.キング
感想投稿日 : 2013年9月17日
読了日 : 2013年4月20日
本棚登録日 : 2013年4月20日

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