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プリズン・トリック (講談社文庫)
- 遠藤武文
- 講談社 / 2012年1月17日発売
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ラッコ11号 番貝編 闘え!平帆水産株式会社第一宣伝部部長 (JUMP j BOOKS)
- ひなたしょう
- 集英社 / 2011年12月29日発売
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くだらない内容をそれなりに上手い文章表現で書き上げることによって生まれる笑い。原作がバクマンの作中作ってだけあって難しいかと思いきや、ラストのあとがきまで小技が効いている。
元々がエッジの効いた「笑い」なのでよくもまぁ原作も無いのにノベライズ化したなと。ラッコ人間て設定が根本的に謎なのだが、そこを言及せずにラッコ人間の日常を描く試みが面白い。そして、しょーもない。
わりと雑な気もしたけれど、原作との関連ネタを細々と挟んだりと派生ノベライズとしてはまずまず。暇潰しには最適。平丸さんを思いながら読めばもっと楽しい。
2012年1月28日
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あなたが名探偵 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ん 4-1)
- 小林泰三
- 東京創元社 / 2009年4月20日発売
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泡坂妻夫の大胆さと、法月綸太郎の、ミステリ好きならではの盲点を突いた作品には大満足。芦辺拓や麻耶雄嵩は熟考すれば大体全体像が見えてくるって感じだろうか。作家によっては穴がちらほら。しかし読者への挑戦状にはドキドキしますね。
2012年1月3日
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小説ルパン三世 (双葉文庫)
- 大沢在昌:新野剛志:光原百合:樋口明雄:森詠
- 双葉社 / 2011年6月16日発売
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やっと読了。オリジナルストーリーのアンソロ。すらすらと脳内でアニメーションに変換しながら読めた。今まで読んだことなかったが樋口明雄が面白かった。森詠と大沢在昌もファンタジー色濃いめで、展開の読めない小説に振り回される感覚が堪らない。どの作品も非常に読みやすく、原作さながらの良さを表現できていると思う。存分にスリルを楽しめたし、ルパンのかっこよさに翻弄されるばかり。文句無しに次元がかっこいい。
2012年1月20日
上巻はムダが多かった気もするが下巻はテンポが上手い。政治や歴史、社会、恋愛と一通り「人間像」を浮き彫りにしたのち、登場人物を誘導することで読者を揺さぶり、そのまま読者を置いて加速から急停止、一気に収拾をつける。なかなか面白かった。最後の〆がまた見事に狙って打ってくるので、それが実際好きなことが腹立たしい。
2012年1月3日