アレクシエーヴィチとの対話: 「小さき人々」の声を求めて

  • 岩波書店 (2021年6月29日発売)
4.57
  • (15)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 180
感想 : 14
3

アレクシエーヴィッチとの対話 岩波書店

一人で戦争はできないし
競い争う事も集う事もできない
それでも生命は何かを食べて
何かを求めて何かを恐れて
何かに感動して
何かを感じて学びながら
生きながらえる

二人ならケンカが始まるだろうか?
それでも共食いはしないだろう
三人になれば対立が起こるかもしれない
家族だけなら?
兄弟は他人の始まりでもあるだろう
全員の顔が見える村なら?
個と集いの距離感を維持した
信頼関係を育めるかもしれない
その一単位は二百人か?五百人か?

共食いが始まるのは顔の見えない
感情の枠を超えた対立による
恐怖状態なのか?
狩るのは感情の外にある
一方的な力による管理下なのか?
五感の外にある理解の及ばない
無意識による殺しは心の範疇外なのか?

いずれにしろ同士討ちや戦争は
視野の問題であり精神性の問題であり
違和感に伴う不安恐怖が支配する
肉体の内側にある摩擦と物欲に関する
問題らしい

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年4月12日
読了日 : 2023年4月12日
本棚登録日 : 2023年4月12日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする