そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫 クリスティー文庫 80)

  • 早川書房 (2003年10月1日発売)
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1939年に刊行されたアガサ・クリスティの長編推理小説。名作に触れたくなり読了。
孤島に招かれた面識のない10人の男女。古い童謡、暖炉の上の10体の人形、静寂を破るレコードから発せられる戦慄の声、一人また一人と殺され…逃げられない空間で精神的に追い込まれていく招待客に読み手も疑心暗鬼にならざるを得ません。ラストまで一気に読ませる魅力が詰まっていました。
ハヤカワ文庫からは青木久惠氏の新訳版も出ているそうですが、より原作に忠実な訳を読むなら清水俊二氏訳の本作がオススメ。

綾辻行人さんの『十角館の殺人』は本作をオマージュした作品。ベースは似通っていますが、やはりこちらも唸るものがあります。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外国文学
感想投稿日 : 2013年7月25日
読了日 : 2013年7月25日
本棚登録日 : 2013年7月25日

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