トラーの長い闘病生活、御自身の目の不具合、と辛いお話が多く、また、同業者への辛らつさも今回はグレードアップ・・??目のお話は切実なだけに、読むのが辛くて、正直、時々、飛ばしてしまいました。トラーのお話は、気丈に書かれているので、淡々と読むことができましたが、トラー亡き後、お姉さんと「トラーがいないとつまらないね」と言い合うところでは、(寂しいね、じゃないんですよ。)今更ながら、トラーがどんなに可愛がられていたか、と思い、言葉がありませんでした・・・。同業者は、いつものことながら「競争相手はバカばかり」と言った感で、よくぞ言ってくださいました!と思ったり、え・・、そこまで言っていいんですかい?と心配になったり。そして、同世代や大御所の同業者への辛らつさは見慣れたものながら、年若い 保坂和志、斎藤 美奈子 への物言いには、少々お手柔らかに願ってもいいでしょうか・・と。斎藤美奈子さんなんて、小娘扱いですものね。でも、保坂和志さんへの評は、確かに・・と頷けるばかり。保坂さんは、小説だけ書いていて欲しいなぁ、と日ごろから思っていたので、ファンながら、小さく、うんうん、と頷いてしまうのは、やはり、金井さんに軍配!・・・なんでしょうね。^^;
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- 感想投稿日 : 2009年5月23日
- 読了日 : 2009年5月23日
- 本棚登録日 : 2009年5月23日
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