ふくろう とは、不苦労、もしくは、福籠 ということで、根付けにこめた我が子の幸せを祈る親心。優しく美しい妻が懐妊し、自らも西丸書院番士に引き立てられた伴鍋次郎なのに、なぜか両親は…。 う~~~ん、梶さんの目指したことは理解できる。
子どもの世界でも、大人の職場でも、苛める方は軽い気持ちで罪悪感さえないのだけど、やられた側には深い傷を残す。それを、苛められる方の気持ちが弱い、と片付けてしまう周りの者も同罪と言える。
苛めの場の話が執拗に続けられ、読むのが辛くてたまらなかった。
梶さんは好きな作家さんだし、鍋次郎の妻が時代ものには珍しいさっぱりとした可愛いタイプの女性なのが嬉しかったから、もう少し、なんとかならなかったかなぁ、と…。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年7月6日
- 読了日 : 2012年7月6日
- 本棚登録日 : 2012年7月6日
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