身体が加速を覚えている。
目が軌跡を辿っている。
指が瞬間を知っている。
腕は離反を待っている。
愛するためでもなく、愛されるためでもなく。
ただ空を飛ぶために、僕は生まれてきた。
──そこでなら、笑うこともできる。
地上で生きていくものに変わってゆく予感を孕みながらも、空の底、雲の上を求め続ける永遠の子供は息を止める一瞬に何を見るのか──。
『スカイ・クロラ』の前日談となるシリーズ第2弾。
草薙水素がメイン。彼女には、ほんの少し濁りのある空がよく似合う。
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―森博嗣
- 感想投稿日 : 2013年7月19日
- 本棚登録日 : 2013年7月19日
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