モンテ・クリスト伯 5 (岩波文庫 赤 533-5)

  • 岩波書店 (1956年8月25日発売)
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感想 : 74
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『全てがモンテ・クリスト伯の計算通りに進み、彼の周りで不幸が連鎖しだす。彼の無言の復讐劇に恐怖のみならず、グロテスクさをも感じる』。今回多くの伏線が回収される。特にマクシミリヤンとヴァランティーヌの恋。彼らを見ていると在りし日のダンテスとメルセデスのような若い情熱を感じる。モンテ・クリスト伯とメルセデスが再開し過去の追憶にふけるが、モンテ・クリスト伯はメルセデスと別れざるを得なかったあの日を思い、再び悔悟をかみしめたに違いない。今、そのエネルギーが嵌めた奴らを一掃する。後戻りする必要は微塵もない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: どきどき
感想投稿日 : 2020年8月11日
読了日 : 2020年1月20日
本棚登録日 : 2020年8月11日

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