みんなの少年探偵団

  • ポプラ社 (2014年11月7日発売)
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本棚登録 : 874
感想 : 151
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楽しいタイトルと企画ですね。
少年探偵団への愛をこめたオマージュ作品が並びます。
江戸川乱歩生誕120年記念企画だとか。

「永遠 」  万城目 学
「少女探偵団 」  湊 かなえ
「東京の探偵たち 」  小路 幸也
「指数犬 」  向井 湘吾
「解散二十面相」  藤谷 治

どんな変化球を出してくるかな?という楽しみがありました。
なぜか双子が出てくる設定が凝っていて、時代色たっぷりな万城目さんの作品。
女の子が出てくる意外性となめらかな語り口。不思議な方向へ引っ張っていかれるところが乱歩っぽい、湊作品。
犬の数が倍々に増えるという珍妙な現象が楽しい向井作品。

この表紙絵が昔のままですね。
少年探偵団もの、たくさん読んだに違いないけれど、具体的な内容はほとんど忘れています。
大人になって読み返したものの印象はあるけど、ごく一部ですよねえ。
ビブリア古書店のシリーズに、乱歩は子どもが違和感を持たないよう、時代の変化に合うように、何度も書き直していたとあり、びっくりしました。さすが!

この本の中に実はちょっと‥思いつきだけで終わってる苦しい作品もありました。ミステリ書きじゃないということもあるだろうけど。わからないままじゃ、ねえ。
このために感想を書く気がなかなか出なかったんです。
短いし、別に~読み流せばいいかなとも思ったんだけど。
企画としては面白いので、興味を持つ人もいるかな、とご紹介しておきます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ(ヒーロー)
感想投稿日 : 2015年9月3日
読了日 : 2015年6月3日
本棚登録日 : 2015年5月18日

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