ポアロ登場 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房 (2004年7月15日発売)
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感想 : 127
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記念すべきポアロの第一短編集。個人的にはクリスティの本領は、やはり短編より長編にあるかなと改めて感じた。と言いながらそんなにたくさんは読んでないが。笑

短編であるが故に、ポアロとヘイスティングの名(迷)コンビぶりがよけいに際立ち、ポアロのある意味鼻持ちならない自信過剰ぶりが際立っている。この一冊だげだとポアロの魅力の一端しか伝わってこない気もする。

謎解きそのものは、単純でオチを知ってしまえば「そんなもんなのね」というものが多い。驚きが少ないという意味では、ミステリの出来としてはごく普通という気がする。

謀略小説風の「首相誘拐事件」と、伝奇小説風の「エジプト墳墓の謎」が個人的にはお気に入り。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エンタメ・ミステリー・冒険小説・SF・ホラー
感想投稿日 : 2023年6月10日
読了日 : 2023年6月10日
本棚登録日 : 2023年5月30日

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