IoTとは何か 技術革新から社会革新へ (角川新書)

著者 :
  • KADOKAWA/角川学芸出版 (2016年3月10日発売)
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【書誌情報】
著者:坂村 健
定価: 880円(本体800円+税)
出版社:KADOKAWA
発売日:2016年03月10日
判型:新書
商品形態:書籍、ソフトカバー
ページ数:240
ISBN:9784040820583
https://www.kadokawa.co.jp/product/321509000527/

【簡易目次】

第1章 IoTの登場
1、IoTとユビキタス・コンピューティング
2、世界をつなぐオープンシステム

第2章 IoTの実用化とその可能性
1、IoTの実証実験
2、オープンIoT
3、IoTによるサービス

第3章 オープンとクローズ――日本の選択
1、オープンのインフラがもたらす世界
2、IoTで製品はどう変わるのか
3、世界競争と日本のジレンマ
4、オープン・イノベーションを求めて

第4章 IoT社会の実現と未来
1、すべては「ネットワーク」と「識別」からはじまる
2、アグリゲート・コンピューティング・モデルを目指して

【目次】
目次 [003-007]
はじめに [008-010]


第1章 IoTの登場 
1、IoTとユビキタス・コンピューティング 012
IoTとは何か/ハイプ・サイクル/HFDSからユビキタスへ/「インターネットのようにオープン」/リアルタイムOSの必然性
 
2、世界をつなぐオープンシステム 028
世界の組込みシステム化/黒船来襲に驚く日本/クローズなIoTとオープンなIoT/曖昧なバズワードの潜在力


第2章 IoTの実用化とその可能性 
1、IoTの実証実験 040
モノのトレーサビリティ/食品から廃棄物までをもトレース/モノのメンテナンスと汎用の重要性

2、オープンIoT 059
インダストリー4・0/インダストリアル・インターネット/IoTからIoEへ──場所の認識/目指すべき「IoE国土」日本/建築のIoT化でプログラムできる環境を
 
3、IoTによるサービス 080
サービス4・0/2020年に向けた「おもてなし」の課題/レガシーとなりうるサービス高度化インフラ/既存インフラを積極的に活用/プライバシーの概念とICカード/組織や応用を超えたオープン性を/クラウド展開の可能性/クラウド化で実現するさまざまなユースケース/CRMからVRMへ 

第3章 オープンとクローズ──日本の選択 
1、オープンのインフラがもたらす世界 110
ベストエフォートとギャランティ/TRONのオープン哲学/オープンソースとオープンデータ/情報公開の新たなスタイル/Gov2・0の本質/オープンAPIの効用/世界でたったひとりにも最適化/オープンな領域の広がり/モノを全部インターネットで繫ぐ

2、IoTで製品はどう変わるのか 140
オープンIoT時代のカメラ/ナチュラル・ユーザインタフェース/アグリゲート・コンピューティングとは何か/オープンカメラAPI 

3、世界競争と日本のジレンマ 151
国家レベルのプログラミング教育競争/日本的ギャランティ志向/オープン化とガバナンスの溝/技術先行に陥る日本/「データのガバナンス」と「制御のガバナンス」/スマートグリッドの課題/米国発のスマートグリッド構想/日本型スマートグリッドの限界/ガバナンス面での日本の弱さ

4、オープン・イノベーションを求めて 174
既得権益を解体せよ/革新を阻む日本型ビジネスモデル/海外スマートフォン上陸の衝撃/「スティーブ・ジョブズは、なぜ日本に生まれないのか」/個人の権利から事業者側の義務へ/ガバナンスチェンジの必要性 

第4章 IoT社会の実現と未来 
1、すべては「ネットワーク」と「識別」からはじまる 192
実世界のモノ・空間・概念を識別する/uIDアーキテクチャとucode/場所概念の標準化/ucodeとJANコードの違い/ローカルからクラウドへ

2、アグリゲート・コンピューティング・モデルを目指して 208
IoT化で主たる機能に特化/ガバナンス管理が直面する矛盾/エッジノードがクラウドに直結/ホームサーバーが消える/自立性を確保する新たなビジネスモデル/ユビキタスからアグリゲートへ/日本におけるオープンデータ実現のために

おわりに(2016年2月 坂村健) [229-237]
参考文献 [238-239]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 0XX.総記
感想投稿日 : 2021年4月29日
読了日 : 2021年3月31日
本棚登録日 : 2021年1月9日

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