日本ふうにいえば、0120への旅、というタイトル。
母の再婚新婚旅行中に、ラクダの興行をして、旅暮らしをしている実父のもとにあずけられた少年のはなし。
自分の学校にこだわり、高級な生活にあこがれ、数学の力や知識をひとに言いたい少年は、父やその周囲の風変わりな人たちを通じて成長していく。
そして、旅のあいだに知り合った不思議な親子の秘密に気がつく。
最後には自分自身の秘密にも気付いてしまうが、成長した少年はそれを乗り越える強さがあった。
カニグスバーグらしい、自然な少年の心境が綴られている。
そして父の素晴らしさ。トリーナの優しさ。
最後まで、少年とアーメッドというラクダはちっとも和解しないのね。笑
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年2月29日
- 読了日 : 2012年2月29日
- 本棚登録日 : 2012年2月29日
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