三人寄れば、物語のことを

  • 青土社 (2014年12月19日発売)
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本棚登録 : 481
感想 : 48
5

対談集。
この3人の名前がタイトルよりも大きく表紙に刷られているけれど、当然のひとたち。名前だけで書店で手を伸ばす人がいる作家さんたち3人が、こうして仲がいいなんて、すごいことだなぁと、編集者じゃなくても思います。相通じるなにかがあるひとに、作家になってめぐりあえるなんて・・・ふつうライバルですからね・・・でもそこに尊敬があるからぎすぎすしないんだろうな。
上橋先生は、なんとなくやっぱり大学の先生らしく、自分の本もほかのふたりの本も「評論」するために「分析」している。これは、ものの見方が特異であるということとはまたちがったことなので、(方法論の問題かな)、対談を充実したものにする要因になっている。荻原先生はいじられきゃら?(笑)「~~じゃないよっ!」っていう語尾が泉水子ちゃんっぽいなぁ。
佐藤先生は、おやこりゃまた想像していたのとはちがう、ちがうけどおもしろい、と、「シロガラス」を読んで思ったので、その辺の裏話が聞けたのは大きい。
荻原先生と、RDGがはじまる前に、土台がなんにもないときにふたりで神社に取材にいったのが、それぞれの言葉で物語をするとこうもちがったものになるんだなぁ。
ともかくファンタジーというか、「物語をする力がある人」として必ず今名前を挙げたいひとたちの対談集なので、それだけでも価値あり

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: エッセイ
感想投稿日 : 2015年2月8日
読了日 : 2015年2月8日
本棚登録日 : 2015年2月8日

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