人間の土地 (新潮文庫)

  • 新潮社 (1955年4月12日発売)
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感想 : 433
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「たとえ、どんなにそれが小さかろうと、ぼくらが、自分たちの役割を認識したとき、はじめてぼくらは、幸福になりうる」

自分の役割を認識すること
あれやこれや回り道をして
ようやくその小さな役割を見つける
ああ、これなんだ
そのときの満たされた感覚と、動き出す感覚

人に飼われていた羚羊が、ある日柵をしきりに押す
自分を完成してくれるはずのひろがりを求めて
自分たちの踊り
まっしぐらな遁走
本然、憧れ

人間のそれは、君のそれは何かと
この本は問いかける

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月6日
読了日 : 2021年3月26日
本棚登録日 : 2021年3月20日

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