自由からの逃走 新版

  • 東京創元社 (1952年1月1日発売)
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常に会社に文句を言ったり、こうしたりしたらいいのにと発言している人が「じゃあお前らの好きにやっていいぞ。何やりたい」と言われて自由を与えられると途端にシーンとなる場面はこれまでよく見てきた。そこで今まで、いかに束縛された身は楽だったのか、なぜなら自分自身の力で選択する労力もなくただしたがっていればよかったのだから、と思い知らされる。自由というものが急に苦痛になる。自分の言葉に責任を持たなければならなくなり、逆にその言葉や行動に縛られ自由がなくなったかのように思われ、ただ無意識に会社に従属して何も考えず上司や会社の意向を汲んでいたほうがどんなに気楽だったか、と思わされる。
そんな日常を思い出させた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 古典等
感想投稿日 : 2023年2月25日
読了日 : 2022年2月25日
本棚登録日 : 2022年2月25日

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