ローマ人の物語〈10〉ユリウス・カエサル ルビコン以前(下) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2004年8月30日発売)
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クラッススパルティア遠征そしてカッレの敗戦
青年クラッスス自死

パルティアの貴公子スレナスは、彼の名声が自分をしのぐのを恐れた王オロデスにより、30歳にして事故と見せかけ殺されます。

ガリア戦役7年目ではオーヴェルニュのヴェルチンジェトリックス(フランス最初の英雄←WIKIより)が立ち上がりガリア総決起。

ヴェルチンジェトリックス善戦するもアレシア攻防戦でカエサルに完敗。
>「ヴェルチンジェトリックスは自ら進んで捕らわれの身になった」
キケロによればカエサルは若い頃の自分自身に似た性格の若者を愛した。オーヴェルニュの若者はおそらくカエサルが軍団長にでも欲しいと思った人材であろう。しかし歴史は、そのような逸材は敵側にしかもてなかったという例で満ちている。

以降ガリアはおとなしくなります。

そしてこれだけの活躍をしたカエサルを、元老院は国家の敵、国賊として潰そうとします。
ポンペイウスを取り込み。
13年間カエサルと苦楽をともにして戦ってきたラビエヌスを取り込み。

「賽は投げられた。」

ひとつひとつの事柄を受け止めるのに大変なんですけど、ガリアとゲルマンの比較やアステリックスのところでちょっとリラックスできます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 塩野七生
感想投稿日 : 2018年2月24日
読了日 : 2011年5月30日
本棚登録日 : 2011年5月30日

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